京都音楽博覧会2016感想レポ(※全セットリスト追記済み)
京都音楽博覧会2016@京都梅小路公園
今回は、京都市にて開催された京都音博に参加してきました!!
開催地である梅小路公園は、京都駅から市営バスなどで5~6分ほどで最寄りのバス停に止まります。そこからはだいたい徒歩で10分くらいで会場に到着しました。
Topic 1 10周年目にしてサプライズ
元々友人と、「京都でゆったりフェス見よか」と話していてチケット応募を検討していた矢先、出演アーティストの発表が…「み、ミスチルやて~!?」
そう、あのMr.Childrenの出演!!これはチケット無理じゃない…?と思っておりましたが、運よく友人と行くことができました。これは嬉しい。
ミスチルファンに関しては、フェスでのマナーなど心配される面もありましたが…(かくいう自身もミスチルファンだが…)前方でライブ見てる限りそこまで気にはなりませんでしたので安心しました。(まあ会場外だったり後方では分かりませんが)
ファンの評判がアーティスト自身の誇りにもなれば、悪評にもつながるということ、ファン自身が一番大切にしなくちゃなと僕は考えてます。
ライブでも、会場外でも、アーティストのいちファンとして立派な行動をとることで、アーティストに貢献というか恩返しみたいなことをしたいですよね。もちろんマナーを守るのは当たり前。
※ネタ反転(例えば、ちゃっかり最前列を確保していたミスチル桜井さんのモノマネ芸人みたいな人を見てみてください。彼は常に表情を崩さず、桜井さんになりきってどのアーティストの演奏にも微笑みながらリズムに乗ってました。ある意味これくらい周りから見られていることを意識したファンはいませんよ())
Topic 2 日本有数の「ゆったりフェス」
会場は梅小路公園の芝生スペースに舞台が設置されており、最後方には屋根付きのスペース、そして中央の広いスペースがレジャーシートなどを敷いてゆったり座ってみることができるスペース、そして最前方がスタンディングスペースでした。サマソニと比べるとその差は歴然で、やはり座って見られるスペースがあると家族連れだったり年配の方でも安心して参加できる印象でした。私はスタンディングスペースの前方中央寄りというかなりのポジションを確保できました。
また会場西側には京都水族館があり、アーティスト転換時間にはイルカショーの音が聞こえ、ジャンプしたイルカが見えることも(笑)また、東側からは汽笛も聞こえてきてほんとにゆったりとしたフェスなんだなあと感じました。音響も必要以上に大きくなく(市街地のためと思われる)穏やかな曲が映えるなあという感じ。
残念ながらすでにやや雨は降っていましたが、ゆったりとした雰囲気のなか、トップバッターであるフェス主催者のくるりが登場し、開会宣言を行います(タイミングよく汽笛も鳴り、会場沸く(笑))
①くるり
くるりはオーケストラを率いる構成でのパフォーマンスも予定されておりましたが、
まずはくるりのみの構成で登場。
登場したのは結成当時のオリジナルメンバー!ここ京都で誕生したくるりが、20周年を迎え、再び原点に戻り演奏するのはファンとしては堪らない展開!
一曲目は彼らが誇るアンセム「東京」!!今回のフェス前まであまりくるりを聴かなかった私も、この曲のイントロで思わず手をあげた必殺チューンで会場も盛り上がる。
テンポが何度も切り替わる「尼崎の魚」、彼らが「一番古くに作った」という「夜行列車と鳥瓜」など続き、「さよならストレンジャー」で締め。初めてみる彼らの演奏ですが、早くも心をつかまれました。Vo.岸田の「この3人がくるりの心臓だ」という強い言葉が印象的。
セットリスト
- 東京
- 虹
- 尼崎の魚
- 夜行列車と鳥瓜
- さよならストレンジャー
②TéTé
続いては、海外からTéTéが登場。セネガルはダカール出身、パリ在住の彼はどんな音楽をやるのかめちゃくちゃ興味ありました。
4本のアコギを用意して、曲ごとに選びながらアコギのみの弾き語りスタイル。
英語だったり、分からない他の言語(セネガルかフランスか??)だったりで歌っていたので、歌声自体も楽器のひとつとして聴いてました。
流暢な日本語も交えつつ、英語でガンガン観客を盛り上げたかと思うと、魅力的なフォークやジャズ要素に富んだ楽曲を次々に披露しました。観客もほとんどが前情報なしで聴いていたと思うんですが、彼の演奏とMCで心をつかまれ結構楽しんでたと思います。個人的に前後に出たくるりと矢野顕子も食う勢いだったなあと、それくらいの素晴らしいアクトでした。またいいアーティストに出会えた!この瞬間こそフェスの醍醐味ですよね。MCで「色んな感情をこの会場でシュパッと吹き出そう」みたいなことを言ってたのが印象に残ってます。
セットリスト
- LA REALITE
- L'AIR DE RIEN
- L'ENVIE&LE DEDAIN
- WHEN SHIT HITS THE FAN
- N'ETRE QUE SOI
- PERSONA NON GRATA
- MADELEINE BAS DE LAINE
- A LA FAVEUR DE L'AUTOMNE
③矢野顕子
続いては、40周年を迎えた矢野顕子の登場。すみません、名前しか知らなかったのですが、ほんとに経験が如何なく発揮されていた、間違いなくライブ慣れした熟練のアクト。登場するやいきなり「イルカショー終わっちゃったのね~♪」と歌いだす(笑)なんでも歌になるんだなあとほのぼのしました。楽曲中に観客の手拍子がずれて合わないと、曲中にもかかわらず「無理しなくていいのよ~♪」とアドリブ歌詞に織り交ぜたりと、もう自由気まま(笑)
「春咲小紅」や「ひとつだけ」といった代表曲から、「伊勢丹」が登場するユニークな楽曲、「いい日旅立ち」や「バラの花」といったカバー曲の後、くるりの岸田さんを招いての「PRESTO」長いキャリアを示す、充実のアクトでした。
セットリスト
転換時間がバンド形式のため長くかかっている間に、どうみても観客の人数が増えてる(笑)そしてミスチルが登場するや否や後ろからの圧力が半端ない(笑)サマソニばりの密集率と圧迫感にミスチルの人気を感じつつ、こんなに近くで見られることに興奮してきました。
まず、あいさつ替わりの「名もなき詩」「Tomorrow never knows」を立て続けに披露。やべえ、桜井さん調子めっちゃええ…。早くも観客大熱狂。
「素晴らしいメンツが出演してきた素晴らしいフェスに、ようやく呼んでもらえました」というMCで沸かせると、「Melody」そして「PIANO MAN」うおお、まさかやるとは…PIANO MANとか懐かしい…なんて思ってたら、ピアノのイントロから「何かなこの曲」なんて思ってたら、やべええええええええええええこのイントロ、「ランニングハイ」や!!!最初の印象的なホーンセクションの音を聞いた瞬間に友人と驚きの表情で見合ってました(笑)大好きな曲なのになかなかライブでやらないんですよね…(実に9年ぶり)なりふり構わず乗ってました。キーが下がってたんでまた印象違うのですが、やっぱりMelodyからの三曲、現在のツアーでも参加しているサックスの山本拓夫、アコーディオンの小春(チャランポランタン)、そしておなじみキーボードのSunny、3人のサポートメンバーによる生の楽器がすごく効いてる。近くで聴いててほんとによかった。
落ち着いたところで、キーを下げた「しるし」こちらもサポートメンバーの生演奏も相まって、大作感が溢れる原曲よりも少し優しい、なじみやすいしっとりとしたアレンジになってました。弱くなった雨も忘れて聞き入ってしまう。
「大事な曲やります」と一言告げ、サックス、アコーディオンが抜けた構成で「足音~Be Strong」一番聴きたかった曲、Cメロやラストサビの高音部分もめちゃくちゃ出てて、圧巻のアクト。
ラストはこれまたレアな「僕らの音」、聴けるなんて思ってなかったこの曲、「9月の朝に吹き荒れた通り雨」の歌詞が、ぴったり合って今ここで聞けることが素敵で、ほんとに素晴らしいアクトだった。大満足。
セットリスト
- 名もなき詩
- Tomorrow never knows
- Melody
- PIANO MAN
- ランニングハイ
- しるし
- 足音~Be Storong
そして、くるりの現メンバー2人が登場、「スペシャルゲストを呼んでセッションしたい」と呼んだのは桜井和寿。
「この曲がセットリストに入ってない」といって演奏したのは、「シーラカンス」!!
くるりの2人によるエレキギターとベース、Vo.桜井のよるアコギで演奏されたこの曲、急に豪雨の変わり、雷も時折鳴り始めた中で、シャウトも飛び交う激しい演奏と、まさに神がかったようなアクトでした。お互いに紹介し合い再び引っ込んでいきました。
いよいよくるり、というタイミングでしたが天候悪化のため、ここで中止に…アーケストラを従えてのくるりが聴けずにめちゃくちゃ残念…でしたが、出演したアーティストの演奏がどれも素晴らしく、本当に思い出に残るフェスでした。是非、機会あれば来年も参加してみたい、と感じた素晴らしいフェスです。シートに座って、お酒でも飲みながらゆったり見るのもいいかもしれないですね。