音楽紀行(アルバムレビュー)

邦楽、洋楽問わず聴いたアルバムのレビューを。あと、いい音楽を見つけるツールにも。

次々溢れるポップの源泉

Hajk Japan Tour 2018 @心斎橋JANUS

 北欧はノルウェーより、去年1stアルバムを出したばかりの、今注目のバンドHajkの来日ツアーのファイナル大阪公演に行って来ました。これまた新時代の到来を感じる好アクト!

 

Topic 1 今注目の北欧音楽シーン 

 今、北欧のミュージックシーンが熱い。北欧音楽といえばかつてより、大自然を感じるよな独特のスケールのデカさや美麗さを持ったオリジナリティ溢れるアーティストが多く知られる。BjörkやÁsgeir、Sigur Rósなどをはじめ、去年初来日したVARなど新進気鋭のバンドも多く出てきている。世界的にみても今1番面白い音楽シーンなのだ。

Topic 2 ポップ隆盛の2017年

 昨年といえば、BeckPhoenixなど多くのアーティストが自分の持ち味を生かしつつポップな側面に寄った傑作を次々とリリースした、まさにポップ隆盛の1年だった。そんな年にリリースされた彼らのデビューアルバムは、これらの傑作に肩を並べるくらい個性の光るポップな作品となっている。 

 多くの音楽記事で「Dirty Projectors×Phoenix」だと評されていたが、その他にもエレクトロな部分は除いてメロディアスな面ではThe xxなどもどこか彷彿とさせる。

Point 1 溢れるポップの煌めき

 「Magazine」からスタートした彼らのライブは、とにかく心地よい。

 紹介が遅れたが、メンバーは

(Vo,Gt.)Preben Sælid Andersen (Prebenand)

(Vo.) Sigrid Aase

(Ba.)Knut Olav Sandvik

(Dr.)Johan Nord

(Key.)Einar Næss Haugeth

の5人である。

 Prebenandの男臭いかっこいい歌声とSigridによる暖かみのある華やかな歌声のツインボーカルが、メロディをより魅力的に響かせ、ポップな曲をグイグイと主導していく。

 「You」はスウェーデン出身のアーティストであるSeinabo Seyの曲のカバーだったが、「この曲は彼らの新曲かな?」と勘違いするくらい、完全に彼らの楽曲となっていた。デビューして1年も経たないが、既に彼ら独自のポップな作風を確立してしまっているのだ。

 
Point 2 引き出しの多いサウンド

 彼らの既出曲のほとんどはポップな曲だが、リスナーに飽きを感じさせないのは、細かな部分まで引き出しの多いサウンドが成せる技である。

 ライブにおいては、Johanがドラムと電子パーカッションを巧みに使い分け、耳を澄ませる度に発見があるような細かな変化をつけていたし、Einarによる、曲に応じて音色や病弱を変えるキーボードは、ポップな彼らの曲に北欧の空気を馴染ませていた。

 ボーカルを務めるPrebenandだが、ギターの腕も相当に立つ。

「Nothing Left To Say」は、ポップかつインディーロックぽいテイストもある曲だが、ここでは細やかなギターソロも入りつつブルースっぽいフレーズも所々飛び出す。

 ラストに披露された「Common Sense」では一転、音源以上に激しい演奏でギターのリフがこれでもかと強調され、同じく鋭いベースも合わさり熱量が上がる。

 大盛り上がり、フィナーレ感満載の大団円!!って具合で素晴らしい公演は終了。アメリカツアーに続く、初めての来日ツアーが素晴らしいものになって良かった!とメンバーも口々に言っており、次なる来日が今から待ち遠しい。前述のVAR同様に、いつか知名度の上昇とともにフジロックなど野外での公演も見てみたい…。皆さん聴き始めるなら今ですよ!

 

  Setlist
  1. Magazine
  2. Best Friend
  3. Flowerdust
  4. You(Cover:Seinabo Sey)
  5. Breath(Cover:Seinabo Sey)
  6. Something Else
  7. Untouch
  8. Medicine
  9. Nothing Left To Say
  10. Common Sense

 

Hajk

Hajk