音楽紀行(アルバムレビュー)

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群雄割拠UKロック界の新星

Goat Girl Japan Tour 2018 @CONPASS(18.06.27)

 今UKロック界隈が熱い。ロックは死んだと揶揄されヒップホップやエレクトロが隆盛の昨今だが、イギリスから注目のアーティストがどんどん登場しているのだ。今年だけでもShameやPale Wavesといった新進気鋭のバンド、あるいはソロアーティストではTom Mischが台頭したイギリスは今や群雄割拠。そんな中異色の存在として注目すべきはGoat Girl、その記念すべき初来日公演をレポートする。

Topic 1 異なるバックボーンを包含

 Goat Girlは女性4人組のバンドであるが、メンバーそれぞれがもつ音楽ルーツは異なっており、それが彼女らの楽曲の多様性を生んでいる。

 ボーカル・ギターであり作詞の多くを担っているLottieはフォークやジャジーな歌を好むが、クラブミュージックを好んだりジャズ音楽に明るいメンバーもいるようだ。

Point 1 よりロックへと昇華される

 SEに合わせ登場した彼女たちは、笑顔を浮かべながら挨拶をした後さっそくライブを始めた。アルバムの楽曲はラフではあるが部分部分で精巧さも感じさせるようなバランスだったが、ライブになるとより荒々しく勢いがある!強いメッセージが込められた「Burn The Stake」や「Viper Fish」など音源よりも「ノれる曲」と化していて、会場は徐々に熱を帯びていった。

Point 2 彼女らの生活

 「The Man」はもう彼女たち必殺のアンセムだった。冒頭のギターリフから終盤のメンバー同士の掛け合いまで盛り上がる要素まみれ。この曲はもっと大勢がいる会場、フェスでも聴いてみたいなあと感じた。

  メンバーそれぞれの演奏も素晴らしかった。ギターのL.E.D.やベースのNaimaはクールに演奏・コーラスをこなすのが絵になるし、ドラムのRosyは豪快に叩きつつグビグビ缶ビールを飲みながらのプレイは多くのファンを生んだに違いない笑(酒飲んでて間に合わないからシンバル手でたたいたり…)彼女たちのライブを見た人なら少なからず、「自分もこんな素敵なバンド組みたい…。」思ってしまうはずだ。

 Goat Girlの楽曲からは、ロンドンで普段彼女たちが見聞きしているものや匂い、それに対するいろんな感情というのが感じられる。これこそがとても魅力的で、ライブでもロンドンを歩いて回ったかのような感覚が心地よかった。

 今後ますますビッグになっていくことが期待できる、そんな彼女たちの初来日公演に来られて幸せだった。

 

(Setlist)

  1. (SE) Salty Sounds
  2. Burn The Stake
  3. Viper Fish
  4. Cracker Drool
  5. Slowly Reclines
  6. The Man With No Heart Or Brain
  7. Throw Me A Bone
  8. The Man
  9. Lay Down
  10. I Don't Care Part 1
  11. I Don't Care Part 2
  12. Scum
  13. Scream
  14. Crow Cries
  15. Mighty Despair
  16. Little Liar
  17. Tomorrow
  18. Countly Sleaze

 

Goat Girl [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック3曲収録 / 国内盤] (RTRADCDJP884)

Goat Girl [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック3曲収録 / 国内盤] (RTRADCDJP884)