音楽紀行(ライブレポ、アルバム感想・レビュー)

ライブに行ったレポートやアルバムの感想・レビュー。好きな音楽を見つけるツールにも

見逃せない!サマソニ2019「Octavian」編

 どうも、今年は冷夏かな?と思ってましたがフジロック開催時期あたりから一転酷暑になるみたいですね。フェスでの猛暑に耐え抜く身体を構築中です。

 今年20周年を迎え3日間にわたり開催されるSummer Sonic 2019の出演ラインナップから、毎回1組ずつおすすめのアーティストを紹介します。お目当てのアーティストはいるけど、他の時間はどのアーティスト見ようかなと悩んでいる方、知らないアーティストも多いしどうしようか迷っている方、ぜひ読んで参考にしていただけると幸いです。

 今回紹介するのは、東京3日目マウンテンステージ(15:30~)/大阪2日目マウンテンステージ(14:55~)に出演するOctavianです。それではどうぞ!

 

Vol.3 Octavian

 Octavianはフランス生まれロンドン育ちのアーティストです。彼のこれまでの生涯はまさに波乱万丈。若くして母親に家を追い出された後、音楽の確かな才覚からイギリス随一の音楽学校であるザ・ブリットスクールに奨学金を得て入学します。(あのAdeleや今話題沸騰中のBlack Midiなど名だたるUKアーティストを輩出している)しかし、そこでも自身のアーティストとしての道を進むべく中退。一時はホームレス生活を経験しながらも2016年に初めての作品としてミックステープ「22」を発表します。

 そんな彼の転機は2018年。誰もが知るビッグネームことDrakeが彼の曲を歌う動画がネット上を駆け巡り、一躍その名を轟かせることになりました。今年にはイギリス国営放送BBCが毎年公表しているSound Of 2019にて見事1位に選ばれ、今まさに世界中から最も注目されているアーティストの一人です。

  

 それではおすすめ曲を紹介していきます。

 

 なんといっても、まずは代表曲のひとつ「Party Here」を。こちらは先述したようにDrakeが歌った曲で、Octavianの名を轟かせた曲です。

 

 彼の音楽は大雑把に括るならエレクトロとヒップホップが合わさったグランジと呼ばれるジャンルに含まれるのでしょうか。音として目立つのはトラップ(重低音とチチチと聞こえるリズム音が特徴)です。ここにOctavianによるラップが乗ることで、クールというかひんやりとした質感が生まれるのが耳を引きます。

 

 

  彼のラップはド派手に抑揚をつけて観客の大合唱を煽るようなタイプではなく淡々とリリックを聞かせるものですが、だからといって退屈させることのない自由な音楽性がとても好きです。去年リリースのミックステープ「Spaceman」収録の「Little」はエレクトロ要素がより深化したとても刺激的な一曲。

 

 今年リリースの最新ミックステープ「Endorphins」はクラブミュージックやR&B、ゴスペルなどを取り込みより幅の広がった音楽性が満ち満ちた作品になってます。収録曲のなかでも、「Feel It」は踊れるトラックに時折飛び出す加工がかったコーラスやシンセサイザーなどの音色と盛りだくさん、ライブで聴くのがとても楽しみな一番大好きな曲です!

 

 今年のサマソニでは、Octavianと同ステージに出演が決まっているBROCKHAMPTONなどヒップホップアクトも注目です。世界中で旋風をまき散らしているOctavianによるパフォーマンスが、会場をどのような世界にするのかとても楽しみです!

 

 

 次回は、Spotifyでのマンスリーリスナー数1200万人越えと既にとんでもない人気を爆発させている大注目のアーティストAlec Benjaminを紹介します。お楽しみに。

 

 

↓前回記事

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Endorphins [Explicit]

 

月刊#新譜ジャケ聴き6月号

 ジャケ聴きの楽しさを伝えつつ、まだ知らぬ音楽を読者に紹介する「月刊#新譜ジャケ聴き」6月号です。少し遅めの梅雨入り、どんよりしがちな気分が高まるような良いアルバムが今月もたくさん見つかりました!素敵なアルバムジャケにもご注目ください。

①ジャケットを見た感想②初めて聴いたときの感想(なるべくリアルに)③おすすめの曲

それではいきましょう!

「Mirroring」/ Yohuna

 

①すんげえ美しいよな、ひんやり冷たくてさっと吹く風のような音楽がこのジャケット見てるだけで聴こえてくるみたいだ。

②聴いていると、緩やかでだだっ広い平原が思い浮かぶ。良い音楽だ…。

③「Rain & Prairie Snow」素朴で表現したいものが一貫した音楽は、きっとどこかのだれかの心を深く救うんだろうな。

「Inside/Outside」/ Pipe-eye

 

①ユーモアを感じるイラスト、一癖ありそうなアルバム。

②聴くほどに癖になる音色!ポップであり奇妙でもあるメロディ、変幻自在な曲調。ウキウキするね。

③「Inside/Outside」生演奏で聴きたい。

「Turkey Turkey」/ Pinky Pinky

 

①上半期ジャケット大賞その1。先行シングル4曲を含めたアートワークの統一された世界観が素晴らしい!

②これからみんなパーティを始めようぜ!ってわくわくするような気持ちいいガレージロック!!気持ちいいギターが炸裂する「My Friend Sean」から「Loose Change」まで、突っ走る!

③「Loose Change」これこそ決定的な1曲!

Sunday Morning Cereal」/ Alfie Templeman

 

①超絶ハンサムが皿の上でギターを構えるジャケット。日曜の朝のシリアル、というタイトルもぴったりだなあ。

②派手ではないけどアコースティックに寄ってるわけでもなく、不思議とゆるく踊れるアルバム。

③「Stop Thinking (About Me)」才能が炸裂してます。

「Cease & Desist」/ Blarf

 

①こ、これはとことんぶっとんだ音楽が聴けそうだ…。

②ヤバすぎる音楽ここにあり。いろんな音を切り貼りして表された狂気の才覚。Aphex Twin×The Avalanchesといった趣きのぶっとびっぷり。今年聴いたヒップホップのどれよりも素晴らしいアルバムだと思います。こんな暑い中で、冷や汗が止まりません。

③「Badass Bullshit Benjamin Buttons Butthole Assassin」日本の誰もが聴いたことのあるあの某ゲームの音まで飛び出すこの曲を聴いて、言葉で表せない聴きことでしか立ち会えないヤバさを感じ取れ。

「Goodnight Paradise」/ Graveyard Club

 

①上半期ジャケット大賞その2。こちらも先行シングル4曲含め統一感のあるアートワークが大好きです。

②タイトル通り、夢心地になる素朴かつ幽玄な音楽に男女ツインボーカルが乗っかる。良いね、どこにでも連れて行ってくれそうだ。

③「Deathproof」ほんとにときめき止まりませんわ。

 

以上6月にジャケ聴きで出会ったアルバム6作品、なかでもBlarfの「Cease & Desist」はすごく度肝を抜かれました!どうか紹介文やジャケットを見て気になったアルバムがあったら聴いてみてください。ジャケ聴きもして欲しいです!(「#新譜ジャケ聴き」をつけて感想などSNS投稿していただけると検索で読むことができてより嬉しいです笑)

 

それでは来月7月号もお楽しみに!

Turkey Dinner [Analog]

見逃せない!サマソニ2019「Sam Fender」編

 こんにちは。今年20周年を迎え3日間にわたり開催されるSummer Sonic 2019の出演ラインナップから、毎回1組ずつおすすめのアーティストを紹介しまいます。お目当てのアーティストはいるけど、他の時間はどのアーティスト見ようかなと悩んでいる方、知らないアーティストも多いしどうしようか迷っている方、ぜひ読んで参考にしていただけると幸いです。

 今回紹介するのは、東京1日目ソニックステージ(13:25~)/大阪3日目ソニックステージ(14:55~)に出演するSam Fenderです。それではどうぞ!

Vol.2 Sam Fender

 Sam Fenderはイギリス出身、新進気鋭のシンガーソングライターです。イギリス本国はもとより今世界中で注目を集め始めているアーティスト!今大人気のBillie Eilishや同じく今年のサマソニに出演するPale Waves,Superorganism等も選出されたBBCによる「Sound Of 2018」にもノミネートされた他、イギリス最大級の音楽の祭典「BRIT Awards 2019」では見事新人賞(批評家賞)も受賞しています。

 

 賞レースのことばかり書き並べても仕方ないので、さっそく曲を紹介していきます。

 

まずはこの曲、Sam Fenderのデビュー曲でもある「Play God


Sam Fender - Play God (Official Video)

  Sam Fenderの音楽の魅力は、ソリッドな音色と一度聴けば印象に残るような高らかに響く歌声だと思います。まさにこの曲はSam Fenderというアーティストを知らない人々に向けた名刺代わりの一発に他なりません。

 

続いて、「Dead Boy

 

 Sam Fenderは歌や音楽性もさることながら、歌詞にも注目して聴きたいアーティストです。この曲が描いているのは「男性性の苦しみとメンタルヘルス」です。彼の故郷にも多くいる若者の自殺、その苦しみは言葉にできないのだと悲痛に語られるこの歌は、聴いていると沈み込んでしまうような音楽と合わさって、聴き手を言い得ない感傷的な気分にさせます。

 

 そして8月(ちょうどサマソニの1週前!)にはデビューアルバム「Hypersonic Missiles」がリリース。まさにタイムリーなタイミングでライブが見られることになります。そのアルバムより先行リリースされている表題曲「Hypersonic Missiles」をどうぞ!

 

  力強い彼の歌声とドスドスと低温が響くドラムで進行し、視界が一気に開けたような高揚感が訪れるサビへとたどり着くこの曲。サックスも響き渡る怒涛のクライマックスは、もしライブで披露されたならきっとその日のハイライトの1つになるはず!

 

 本当に大注目のアーティストです。5年後10年後、「あのSam Fenderの初来日ライブを、目の前で楽しんだぜ!」って胸を張れるような伝説の始まりを目の当たりにしたい!!

 

 

 次回は今年ブレイク必至、ホームレスの境遇から「Sound Of 2019」第1位に輝くほど登りつめた新星アーティスト「Octavian」を紹介します。お楽しみに!

 

↓前回記事 

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Hypersonic Missiles

 

2018年アルバムベスト

2018年も素晴らしいアルバムに多く出会えました。それは2018年のうちに聴いた分のみならず、年が明けてもなおいろんな作品を繰り返し聴いたり、新譜を引っ提げて来日公演に来たアーティストのライブを直接見たりして、より一層その魅力に気づいたものも多くあります。2019年も半分が既に過ぎてしまいましたが、振り返りも兼ねて。短いコメント付き。

 

1.The 1975

A Brief Inquiry into Online Relationships

ネット上の人間関係についての簡単な調査

2018年一番好きになったアルバム。多くのリスナーとこの作品を愛せて幸せでした。今年のSummer Sonicでどんな光景が見れるのか、今から楽しみでなりません。

 

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2.BROCKHAMPTON「Iridescence

iridescence [Explicit]

新時代の音楽の到来って感じ。まだまだ音楽は死なない希望の旗頭。勢いバッチシのこのタイミングで日本にてライブが見れる喜びは計り知れません。

3.Tom Misch「Geography

Geography

このアルバムを聴くだけで、南ロンドンに流れてるであろう風を感じられる。サマソニで見れなかった悔いを晴らせた来日公演、満員の会場で楽しげにとんでもない音楽を届けてくれた彼の姿は忘れない。

4.Homecomings「WHALE LIVING

WHALE LIVING

今年一番自分に寄り添ってくれたのは間違いなくこのアルバムだった、一生もの。そしてストリングス隊を交えた演奏によってこの音楽は完成する、と感じさせられたライブ。

 

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5.ASIAN KUNG-FU GENERATION

ホームタウン

ホームタウン(初回生産限定盤)(DVD付)(特典なし)

ロックは最高だと雄弁に語るアルバム、個人的アジカン最高傑作。ライブでのバンドの姿もその手ごたえを感じさせられた。

 

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6.宇多田ヒカル初恋

初恋

ライブで実際に聴き、その後も音源を聴き込んでものすごく身近な存在に変わった作品。

 

7.Ty Segall 「Freedom's Goblin

FREEDOM'S GOBLIN [CD]

ロックの気持ちよさとカオスが同居している。ゴリゴリのサウンド金管や鍵盤など混ざり合う絶妙なバランスがとても好き。Ty兄さんがいるだけでロック界は安心です。

 

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8.Pale WavesMy Mind Makes Noises

MY MIND MAKES NOISES [CD]

きらきらしたポップな音楽に澄んだ歌声、これだけで充分じゃん!って思える清々しさ。今後どうなっていくんだろうという無限の可能性に期待大。大好きになったバンド。

 

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9.Arctic Monkeys

Tranquility Base Hotel & Casino

Tranquility Base Hotel & Casin

気張らずしっぽり聴くと毎回発見の尽きないアルバム。バンドの未来を大きく広げた作品だと思う。だから日本にも来てね。

10.CeroPOLY LIFE MULTI SOUL

POLY LIFE MULTI SOUL (通常盤)

目が回るくらい次々と自由に展開する楽曲たち。でも踊らずにはいられない。こんな音楽が日本にあるんだ!と知ってめちゃくちゃ嬉しくなった。12月のワンマンは冗談抜きで歴史に残る好ギグでした。

 

ここから次点です。順位は無く順不同、いずれも好作品でした!!

(次点)

Noname「Room 25

Room 25 [Explicit]

ヒップホップへの苦手感を拭い去る傑作。思えば今年はヒップホップ入門の一年だった。

Yves Tumor「Safe In The Hands Of Love

Safe In The Hands Of Love [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC584)

異次元の音楽性、でも一発で恋に落ちる魅力。ライブだとどんな世界が待ってるのか。

くるりソングライン

ソングライン <初回限定盤A:CD+Blu-ray>

くるりの歌心をとくと堪能した。「ソングライン」「忘れないように」はヘビロテ。

 

Twenty One Pilots「Trench

TRENCH

The 1975と並び現在のメインストリームにてロックが何ができるか、というドデカい野心をギラつかせ真っ向勝負!という気概を感じさせられた力作。音楽性もさることながら文学的な歌詞はいまだ理解しきったとは言えない深み。いずれ解釈したい。

Florence + The Machine「High As Hope

High As Hope

「Patricia」だけでお釣りが来る。唯一無二かつ不変的な音楽はやはり素敵です。

Various Artists「アダムとイヴの林檎

アダムとイヴの林檎

椎名林檎の特上の音楽を元に、いろんな才能が爆発している、とんでもないアルバム。

Wild Nothing「Indigo」

INDIGO (IMPORT CD)

ドリームポップだけど、他にはないアレンジの幅や骨太でロックな要素が自分にとっては格別に感じた。

ChvrchesLove Is Dead

Love Is Dead

シンセポップで明るい反面どこか憂いを帯びたメロディやシリアスな歌詞というギャップが素晴らしくて、来日公演は本当にスペシャルな時間だった。

 

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Bill Ryder-Jones「Yawn

Yawn

うまく言えないが聴いていて心が救われる。これぞ音楽って感じだ。

 

Superorganism「Superorganism

SUPERORGANISM

聴いたことのない音楽。初めて聴いたときにそう感じて、すっごくわくわくした。

Goat Girl「Goat Girl

Goat Girl [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック3曲収録 / 国内盤] (RTRADCDJP884)

初期衝動を孕んだパンキッシュな音楽でありながら、メンバー自身のバックグラウンドにあるであろう様々な音楽を垣間見せられる。その豊潤さにとてつもなく胸が躍る。ライブはさらに勢いを増した前のめり感が最高だった。

 

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Parcels「Parcels

PARCELS

かつてDaft Punkの「Get Lucky」を聴いたとき「こんな風にエレクトロを生の楽器の音で組み立てるバンドは無いものか。」と思っていた。その理想がまさにここにあった。

Mr.Children重力と呼吸

重力と呼吸

27年目にして二度目の1stアルバムといえる作品。瑞々しいバンドサウンドが堪らない。この次の一歩にこそとてつもなく重要な意味があるのだろう。

 

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S.Carey「Hundred Acres

HUNDRED ACRES

人生を変える音楽じゃないが、暮らしのそばにあってほしい音楽。

Mitski「Be the Cowboy

Be the Cowboy

前作も好きだったが、より進化してとんでもないとこまで到達した感。

Jon Hopkins「Singularity

Singularity

エレクトロって身体を揺らして踊るとかエキセントリックだとかイメージがあったのだが、このアルバムは不思議とすごく心に沁み渡るような作品だ。何度眠れない夜に聴いただろうか。

Tune-yards

I can feel you creep into my private life

I can feel you creep into my private life [輸入盤CD](4AD0052CD)

心がうずうずしてくるんです。誰しもそうだったように僕もそうでした。

SuedeThe Blue Hour

The Blue Hour

前作はSuedeを好きになるきっかけとなる傑作だったが、今作も作中の雰囲気を引き継いだ素晴らしいアルバムだと思う。この世界観をライブで堪能したいと切実に願う。

Blood Orange「Negro Swan

Negro Swan

このアルバムがあれば5勤2休の社会人になるのも怖くないな、と胸を張って言える私的べスト癒されアルバムです。

SpiritualizedAnd Nothing Hurt

And Nothing Hurt

これだよこれ!というロックのかっこよさに、どこまでも壮大なようにも思えるしとてつもなく身近な存在のようにも思える不思議な音楽でした。

Courtney Barnett「Tell Me How You Really Feel

Tell Me How You Really Feel [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤 /先着特典ステッカー付] (TRCP230)

多くの女性SSWと一線を画すその魅力は、グイグイのギターとどこにも負けないメロディの強さだと思う。

Bird Bear Hare and FishMoon Boots

Moon Boots(初回生産限定盤)(Blu-ray Disc付)

先にリキッドルームでのライブで聴けた楽曲たち。GG時代より更に進んだサウンド

 

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Years&Years「Palo Santo

PALO SANTO

まさに祝祭、と称せるアルバム。来日公演でのはじけ具合はとんでもなかった。

星野源POP VIRUS

POP VIRUS (CD+Blu-ray+特製ブックレット)(初回限定盤A)(特典なし)

彼の音楽がまさに日本の音楽のメインストリームのど真ん中に立った瞬間がまさにこのアルバムのリリースで味わえる。歌謡曲と彼自身の音楽性とのミックスが生む素敵な光景。

Jett Rebel「7

7

新星現る!てな具合の才能爆発。とんでもねえ一枚、イチオシ。まさに鬼才。

Jenn Champion「Single Rider

SINGLE RIDER

女性SSWが大活躍の一年だったが、個人的になかでも一際素晴らしかった作品だと思う。「O.M.G.(I'm All Over It)」は2018年随一の名曲。

Jorja Smith「Lost & Found

Jorja Smith Lost & Found

デビューアルバムにしてこの完成度。サマソニで見れなかったのが悔やまれる。いづれあるであろう来日公演で、この痺れる世界観を味わいたい。

MGMTLittle Dark Age

リトル・ダーク・エイジ

MGMTを知るきっかけとなったアルバム、この浮遊感が堪らない。ミッドナイトソニックにて深夜のステージで見れるのがとても楽しみ。

Roth Bart Baron「HEX

HEX

このバンドがいつかアリーナを揺らすバンドになっている、そんな光景を想像し期待した。すごいです、本当に。

Aqua Timez「二重螺旋のまさゆめ」

二重螺旋のまさゆめ(初回生産限定盤)(DVD付)

僕にとっての大切なバンドがいなくなった年。「last dance」を聴いて予感せずにはいられなかった、終わりの足音が聞こえた。

 

 

 

2019年も素敵な作品にいっぱい出会えますように! 

 

 

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ぼくのかんがえたレディオヘッドのさいきょうのセトリ

 Summer Sonic2016以来となった来日公演、ツアー最終日はここさいたまスーパーアリーナで行われる。どきどきしながらアリーナ中ほどの位置で開演を待つ。

 

 いよいよメンバーが登場。トムヨークが「こんばんは」と日本語で軽く挨拶すると会場を大歓声が包む。

 

1.Daydreaming

この曲からスタート。まさに現実から僕らを2時間少々の異世界に招待する「浮世離れ」の儀式そのもの。

2.Jigsaw Falling Into Place

 流れ込むようにイントロへ。うおおこれは熱い…怒涛の曲展開は濁流。今日の異世界はどうやらとんでもない世界らしい。

3.High And Dry

 は?この曲やんの?超序盤で?嘘でしょ?あっ勘違いか、いやでもこのアコースティックギターのイントロってうわあああああああああああああああああああああああ!!

4.There, There

 メンバーが皆してドラム叩く準備始めたらこの曲来るから気をつけな、って婆ちゃん言ってた。High And DryからのThere,Thereでもうアリーナが熱い。サウナかよ。

5.Knives Out

6.Reckoner

7.How To Disappear Completely

 美しい楽曲が続く。人々の熱気がぐわっと立ち昇って空間に渦巻いていたのが、少しずつ冷えていく感覚がまた堪らない。

8.Let Down

トゥルトゥルルン、のイントロ聴くだけで「生きててよかった」と思いました。

9.You And Whose Army?

10.My Iron Lung

11.Bloom

この3連曲、ほんとに同じバンドが作った曲ですか?と思うし、でも同じバンドが作ったんだなあと感じる一貫した空気感みたいなのも感じるし。どうなってるんや、と思ってその矛盾にニヤニヤする。

12.Burn the Witch

バイオリンを弾くみたいにギターの弦をはじくイントロ、これを聴いて心が躍らないわけがない。ライブも折り返し地点。

13.The National Anthem

ラジオの音声から印象的なイントロ。痺れるよなあ。

14.Paranoid Android

おぎゃああああああああああああああああああ!次々に移り変わる展開、溺れる溺れる溺れる…窒息する?

15.Sit Down.Stand Up

実は6thアルバムで好きな曲の一つ。Paranoid Androidからのこの曲の流れ良すぎません…?

16.Lotus Flower

ここまでくると心もランナーズハイに突入します、複雑なリズムがビックリするほど心地よい。

17.The Tourist

本編ラストはこの曲。じっと聴いてるとどこまでも行ける気がするね。だからこそ終わらんでくれ…どんなに強く願っても無情にも消えゆくギターのノイズ。トムが「Thank you everybody!」と言ってメンバー全員ステージを立ち去った。

 

 ざわざわしながら、まだまだ聴き足りねえぞ!とばかりにアンコールがこだまする。そうだ、まだあの曲もこの曲も聴いてない。

 

 そうこうするうちにステージに戻ってきたメンバーたち。もちろん大歓声で迎える。

 

18.Spectre

ここからアンコール。アルバムに収録されなかった「Spectre」が。美しい、と同時にこの広い会場が宇宙規模にまで膨らんでいくようで、溶けちゃうってくらい聴き入る。

19.Present Tense

会場の熱気を颯爽と受け流すようなアコースティックギターの音色。僕にとっては涼しい音色。

20.Weird Fishes/ Arpeggi

ドラムのリズムがめちゃくちゃ気持ちいいんです。

21.Just

ジャーンジャーンジャジャカジャンジャンジャカジャンジャンジャンジャカドゥヅゥンドゥクドゥンうわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!

22.Everything In Right Place

この曲に美しいという言葉を使うことすら短絡的で怒られるかもしれない。それでもあえて美しいと言いたい、とか考えてたら演奏の素晴らしさに失神した。

 アンコールを終えステージを掃けるメンバー。しかし拍手も歓声も止まない。あと3時間くらいライブしないと暴動起きるんじゃ?ってくらい地鳴りを轟かす観客。

 

23.True Love Waits

トムが一人で出てきてギター弾き語り。そうだ、彼の歌声やメロディが好きなんだなあ。弾き終わると他のメンバーをステージに呼び込む。

24.Lift

き、聴けるのか…?伝説のあの曲が…一番好きな曲が…。日本のトムの友人が宛てた手紙が元となったらしい歌詞を、どこでもないここ日本で聴けるんですか?イントロでボロ泣きして、この時間を刻み込もうと耳を傾けて、「Today is the first day…」の部分でこのまま死ぬんかってくらい嗚咽が止まらなかった。

25.Karma Police

  周りを見渡すと、今日の歴史に残るようなライブに涙やら鼻水やらだだ流しできったねえ顔した観客たち。俺の顔なんて真っ赤な目に悪夢みたいな様相してんだろうな。そんな37000人による大合唱で締めくくった。最高でした。またライブしに来てね。

 

 

 

 

…ふう。コーヒーを注いだカップを手に取り、8時間くらいかけて完成した妄想ライブレポを読み返すと、あまりの無益さに手が震えてた…。あっ、どんなセトリでもいいんで来日公演宜しくお願いします。ええもう、はい。

 

Setlist

1.Daydreaming

2.Jigsaw Falling Into Place

3.High And Dry

4.There, There

5.Knives Out

6.Reckoner

7.How To Disappear Completely

8.Let Down

9.You And Whose Army?

10.My Iron Lung

11.Bloom

12.Burn the Witch

13.The National Anthem

14.Paranoid Android

15.Sit Down.Stand Up

16.Lotus Flower

17.The Tourist

Encore.1

18.Spectre

19.Present Tense

20.Weird Fishes/ Arpeggi

21.Just

22.Everything In Right Place

Encore.2

23.True Love Waits

24.Lift

25.Karma Police

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