音楽紀行(ライブレポ、アルバム感想・レビュー)

ライブに行ったレポートやアルバムの感想・レビュー。好きな音楽を見つけるツールにも

アルバムジャケ博覧会2019

年に一度の祭典「アルバムジャケ博覧会」がやって参りました! 過去にやった企画、そして昨年より自分で始めたジャケ買いならぬ「新譜ジャケ聴き」をもとに、アルバムのアートワークをきっかけに聴き激ハマりした選りすぐりの10枚を紹介します!対象作品は2019…

【第2回】新譜オススメ(Roniit)

「XIXI」/ Roniit Roniitは「カリフォルニアの森の中」出身で、現在はバリを活動拠点としているという女性アーティスト。彼女の音楽はとにかくお伽話の世界の中にいるかのように錯覚する深みある神秘性と透き通る歌声が特徴です。Roniit自身も今作を聴く際に…

The 1975「Me & You Together Song」歌詞和訳・解釈

1/17にThe 1975の新曲「Me & You Together Song」がリリースされました。4月にリリース予定の新作「Notes On A Conditional Form」からここまで異なる曲調の楽曲が立て続けに公開されていましたが、今回の楽曲はバンドの初期に立ち返ったようなポップで爽や…

【第1回】新譜オススメ(guardin,LoneMoon)

今年は自分が聴いて好きになった作品を度々簡潔にオススメしていきたいと思います。 不定期連載企画として「新譜オススメ」というありきたりなタイトルでやっていきますので宜しくお願い致します。 毎回ここでしか読めないような内容・ラインナップをお届け…

2010年代アルバムマイベスト

極めて私的な10年代ベストアルバム、今回は海外のアーティストがリリースした中から10枚。 「Noel Gallgher's High Flying Birds」(2011) Noel Gallgher's High Flying Birds 初めて生でライブを見た海外のアーティスト。「Everybody's On The Run」の間奏で…

世界最速「スーパーソニック」ラインナップ予想

東京オリンピックの影響で来年2020年の開催見送りが決まっていたサマーソニック。そんななか主催者であるCreativemanより最高のクリスマスプレゼントが…!!9月に代替イベントとして「スーパーソニック」の開催を発表しました。 まだ詳細については発表されて…

音楽界のドリームチーム「Dirty Hit」

あなたは「ドリームチーム」と聞いて何をイメージするだろうか?優秀な人材が集まり結びつくことで大きな物事を成すチームを指すこの言葉、「1992年バルセロナ五輪のバスケ男子アメリカ代表」「アベンジャーズ」「大手術に携わる医療チーム」等々思い浮かべる…

Billie Eilish「everything i wanted」 歌詞和訳&解釈

今年世界で最も注目されたアーティストの一人Billie Eilishによる、今年出た1stアルバム「When We All Fall Asleep, Where Do We Go?」以来8か月ぶりの新曲「everything i wanted」がリリースされました。 この新曲からはありのままの感情や考えが見えるよう…

メロディの伏線回収カタルシス劇場「My Favorite Fish」/Gus Dapperton

Gus Dapperton - My Favorite Fish 私はミステリーが好きだ、なぜかというと序盤に敷き詰められた伏線が終盤見事に回収された瞬間の、あの一気に視界が開けた感じが堪らないから。 そんな重厚な推理小説ばりの伏線回収を体感できる「My Favorite Fish」が最…

The 1975「Frail State of Mind」 歌詞和訳&解釈

The 1975史上最も激しくヘビーな楽曲「People」に度肝を抜かれたのがもう2か月前の話でした。そして今回10月25日にリリースされたのがこの曲「Frail State of Mind」です。一転エレクトロな曲調でまたまたびっくりしたリスナーも多かったのではないでしょう…

好きなバンドを見にタイへ行った話【前編】

「自由」と「多様性の祝福」 Summer Sonic 2019での鮮烈なライブを見た後、家に帰った私は「もう一度ライブ見たいなあ。」とつぶやいた。 それから約1ヶ月が経ち、気づけばタイ行きのチケットを片手に飛行機の搭乗口前に立っていたのである。「貯めてたバイ…

2019年上半期アルバムベスト

今年の1~6月にリリースされたアルバムの中から特に好きなものを10枚。選んでない作品でもたくさん素敵なものがありました!悩んだ~… 「I Am Easy To Find」/ The National 一番優しさや希望を自分の人生に与えてくれました。The Nationalは前作を好きになっ…

究極に気が早いサマソニ2021ラインナップ予想(という名の願望)

どうも。今年のサマソニを満喫して一週間が経ち、まだまだロスを引きずっている 毎日です。 さてフェスの後に毎度欠かさずやっていることが2つあって、ひとつは今年を振り替えること。見た中でどれが良かったなあとか、あれは見損ねてしまったけど次は見たい…

The 1975「People」 歌詞和訳&解釈

「People」/ The 1975 強烈な印象を与えたサマソニでのライブ、その興奮も冷めやらぬうちに来たるべき新作「Notes On A Conditional Form」からの新曲「People」が公開されました。前作、あるいはこれまでの楽曲からは想像だにできなかった激しい楽曲に多く…

サマソニでThe 1975を見て

The 1975のライブを見た今、なぜ1st,2ndアルバムの楽曲がより良く響くようになったのか。 Summer Sonic 2019東京1日目、時間は19時を過ぎたあたり。Mattyが「いち、に、Fuckin' Jump!!」と合図したのと同時に大満員のマリンステージ、アリーナを埋め尽くす観…

明日サマソニなので訥々と楽しみなアクトを挙げる

3日間みっちり楽しみ尽くす予定のサマソニ。楽しみにしているアーティストは数多くいる。 1日目まず楽しみなのはAlec Benjamin,Sam Fenderだ。サマソニが若手有望株を大ブレイクに先駆けてブッキングすることは去年のBillie Eilishから、もっと遡れば初年度…

明日サマソニなので訥々と去年を振り返る

去年のサマソニは本当に最高だった。16年から行き始めたのだが、心からこのフェスを好きになったのはこのときだ。 金曜日に帰省先から飛行機で会場へ向かう。ホテルにチェックインした後、ふらふらと設営も最終段階を迎えた会場を散歩した。たしかマリンステ…

見逃せない!サマソニ2019「The 1975」編

こんにちは、いよいよサマソニまで2週間。フェスが間近に迫ってくると毎日本当にそわそわとしてしまいます。どれを見ようか四六時中考えたり…皆さんはもう当日どう動くか決まりましたか? 今年20周年を迎え3日間にわたり開催されるSummer Sonic 2019の出演ラ…

見逃せない!サマソニ2019「Tash Sultana」編

こんにちは、いよいよフジロックも終わりサマソニに向けて見たいアーティストの楽曲やアルバムを聴き返す日々を過ごしています。 今年20周年を迎え3日間にわたり開催されるSummer Sonic 2019の出演ラインナップから、毎回1組ずつおすすめのアーティストを紹…

見逃せない!サマソニ2019「Alec Benjamin」編

こんにちは、大熱狂のフジロックが終わりましたね。苗場まで行かれた方、おうちでまったり中継を見られた方、どのアーティストを楽しまれましたか?そして、もうすぐそこにSummer Sonic 2019の開催も迫ってきました。夏はやっぱり音楽好きには忙しい時期です…

見逃せない!サマソニ2019「Octavian」編

どうも、今年は冷夏かな?と思ってましたがフジロック開催時期あたりから一転酷暑になるみたいですね。フェスでの猛暑に耐え抜く身体を構築中です。 今年20周年を迎え3日間にわたり開催されるSummer Sonic 2019の出演ラインナップから、毎回1組ずつおすすめの…

月刊#新譜ジャケ聴き6月号

ジャケ聴きの楽しさを伝えつつ、まだ知らぬ音楽を読者に紹介する「月刊#新譜ジャケ聴き」6月号です。少し遅めの梅雨入り、どんよりしがちな気分が高まるような良いアルバムが今月もたくさん見つかりました!素敵なアルバムジャケにもご注目ください。 ①ジャケ…

見逃せない!サマソニ2019「Sam Fender」編

こんにちは。今年20周年を迎え3日間にわたり開催されるSummer Sonic 2019の出演ラインナップから、毎回1組ずつおすすめのアーティストを紹介しまいます。お目当てのアーティストはいるけど、他の時間はどのアーティスト見ようかなと悩んでいる方、知らないア…

2018年アルバムベスト

2018年も素晴らしいアルバムに多く出会えました。それは2018年のうちに聴いた分のみならず、年が明けてもなおいろんな作品を繰り返し聴いたり、新譜を引っ提げて来日公演に来たアーティストのライブを直接見たりして、より一層その魅力に気づいたものも多く…

ぼくのかんがえたレディオヘッドのさいきょうのセトリ

Summer Sonic2016以来となった来日公演、ツアー最終日はここさいたまスーパーアリーナで行われる。どきどきしながらアリーナ中ほどの位置で開演を待つ。 いよいよメンバーが登場。トムヨークが「こんばんは」と日本語で軽く挨拶すると会場を大歓声が包む。 1…

見逃せない!サマソニ2019「SIRUP」編

こんにちは。今回から不定期ですが、今年20周年を迎え3日間にわたり開催されるSUMMER SONIC 2019に出演が決まっているラインナップから、毎回1組ずつおすすめのアーティストを紹介していきたいと思います。お目当てのアーティストはいるけど、他の時間はどの…

月刊#新譜ジャケ聴き5月号

ジャケ聴きの楽しさを伝えつつ、まだ知らぬ音楽を読者に紹介する「月刊#新譜ジャケ聴き」という連載企画が始まります。↓企画趣旨など詳しくは創刊号を。 yamapip.hatenablog.com 自ら何の前情報無しにアルバムのアートワークのみを見て気に入ったものを選び…

月刊#新譜ジャケ聴き創刊号

「アルバムアートワークお好きですか?」 今や音楽にはアートワーク、通称「ジャケット」なるものが付き物ですよね。これまでの歴史を振り返っても、ジャケットが印象的な作品はたくさんあります。有名どころで言えば、「The Dark Side of the Moon」/Pink Fl…

"I Am Easy To Find"(A Film By Mike Mills)翻訳

The National の出した新作「I Am Easy To Find」はMike Millsにより制作された同名の短編映画と当時に制作され、内容が相互に関係し合っています。 このショートフィルムは全編セリフ無く字幕による説明で進行していく。その内容を知ることで映像がより楽し…

The 1975「Notes on a Conditional Form」の内容を今から予想しようぜ

(第1稿2019年4月30日) (※2019年11月22日追記①) (※2020年4月3日追記②) 去年The 1975がリリースした3rdアルバム「A Brief Inquiry Into Online Relationships(ABIIOR)」はファンのみならず多くの音楽好きを虜にしたとんでもない作品だったわけだが、続けて今年…