音楽紀行(ライブレポ、アルバム感想・レビュー)

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鮮やか明るい優男

「A Head Full of Dreams」Coldplay  ★(4.0/5.0)

  憂いの影がうっすらと見えながらも、それでも相手を楽しませようと明るく振る舞ういい優男、こういう者が一番モテてほしいなあ…。ということで、今回のレビューは

Coldplayの6thアルバム「A Head Full of Dreams」です。

 

Topic 1  油断してたら急遽リリース

 前作「GHOST STIRIES」が去年の夏前にリリースしたとき、これから彼らはどうなるのだろうかと多くのファンが思っただろう。派手で鮮やかな楽曲が有名だった彼らが、このアルバムでは内省的でモノトーンの様な楽曲を多く並べていたからだ。

プロモーション活動も最低限こなすと、彼らはすぐにスタジオにこもってしまった。

 そこから1年7か月、思いもしないタイミングで発売となりました。

 

Topic 2   鮮やかだけどマッチョじゃない

 今作はまた鮮やかできらびやかな楽曲が多く並んでいる。しかし、明るさに振り切りすぎていないところがポイントだ。どこかに憂いをおびているからだろうか?

(先日のスーパーボウルでのパフォーマンスも話題になったが、ビヨンセやブルーノマーズに囲まれるとなんだか一人毛色が違って見えたのも、そのせいに違いない!!パフォーマンス自体はよかった)

 Vo.クリス・マーティンによれば、前作と今作は「陰と陽」で連作であるらしい。其の辺が、いいバランスを生んでたのだろうか。

 

Point 1  きらびやかだけど聴きやすい

 今回は、明るい曲でも聴きやすい。アレンジが大味じゃなくうまく洗練されている。

冒頭の表題曲もそうだが、次の「Birds」がいい。いい部分はたくさんあるが、個人的に好きなとこはアウトロの高揚感。ずっと聴いていたくなる(それだけにフェードアウトが残念)

 そして先行発表されていた「Adventure Of A Lifetime」何といっても、バリバリのギターリフがイカす!久々にギターが主役してるなあと感じる。これもまたアウトロいい。

Coldplayをアウトロ職人に勝手に認定。

 

Point 2  小品的なバラード佳曲が並ぶ

 「Everglow」や「Amazing Day」など、真新しいわけではないが、それでもスッと心に寄り添ってくれる楽曲だ。派手ではないがメロディの良さが消えてない。

 今作では多くのアーティスト、著名人がゲストで参加しているが、特別注目すべきところはないかなあと。(唯一「Up&Up」のノエル節炸裂ソロパートは実家のような安心感笑)

 

 全体的に、もう1、2曲程必殺のアンセムがあれば…という点でパンチは弱いが、それでも耳なじみのいいアルバムになっている。

さすがは全国100万人のもやしっ子のヒーロー、Coldplay兄貴。

 

1.A Head Full Of Dreams   ★ ★ ★ ★

2.Birds            ★ ★ ☆

3.Hymn For The Weekend  ★ ★

4.Everglow         ★ ★ ★

5.Adventure Of A Lifetime  ☆

6.Fun            ★ ☆

7.Kaleidoscope       (インスト曲)

8.Army Of One        ☆

9.Amazing Day        ★ ☆

10.Colors Spectrum     (インスト曲)

11.Up&Up           ★ ☆

12.Miracles(ボーナストラック) 

 

 

 

 

 

A Head Full of Dreams

A Head Full of Dreams