音楽紀行(ライブレポ、アルバム感想・レビュー)

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Mr.Children DOME&STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25 大阪公演

感謝を噛みしめて

ミスチル 大阪公演@京セラドーム大阪 2日目(7/5)

Topic 1 デビュー25周年

 デビュー25周年を迎えたMr.Childrenのアニバーサリーライブ。何が演奏されるのか、どんな演出があるのかめちゃくちゃ楽しみだった。(別記事で黒歴史化間違いなしのセトリ予想まで書いた)

 東京公演に行った友人には「まじでやばい、それだけしか言えねえ」など期待を煽るようなことばかり言われてめちゃくちゃハードル上がってた。

Topic 2 これまでと違うアプローチを経て

 アルバム「REFLECTION」以来、セルフプロデュース、ホールツアー、8人体制のヒカリノアトリエなど、これまでとは違うアプローチを経て今回のツアーに臨んでいる。これがどのようにライブに生かされるのか、彼らがいい意味でキャリア初期のような若々しさを以て精力的に活動しているのを感じていました。

 

Point 1 過去最高の開幕

 これまでのキャリアを振り返るような映像と共に開演すると、サポートメンバーによる「Over」や「ヒカリノアトリエ」、また「Dive」などが演奏され、ツアータイトルが表示されると会場は大歓声でメンバーを迎える。

 ミスチルの四人が登場すると、1曲目「CENTER OF UNIVERSE」、なにぃぃぃ嘘だろアルバム曲、それもこいつからスタートか!!とめちゃくちゃ盛り上がる、続けざまに「箒星」「シーソーゲーム」「youthful days」とあほみたいなスタートダッシュにもうこっちも行き絶え絶えなんですよね。

 「ファンのみんなに贈る曲」といった披露された「GIFT」、「月も濁る大阪の夜だ」と歌詞を変えた「君は好き」など名バラードも続く。

Point 2 ちょっとした事件 (Part 2)

 花道の先のサブステージに移動。ドラムのJENさんが田原さん中川さんにも「こんにちは」と挨拶をさせる。

 桜井さんは「スピッツも今日ライブしてる中来てくれてありがとう」と言って会場を笑わせた後、「昨日は草野君がミスチルの曲歌ってくれたみたいですね。」と言及(くわしくは別記事)

 さすが大阪、会場が拍手と歓声で「お返し」をするようリクエストすると、「でもアンケートにスピッツのあの曲良かったって書くじゃんみんな」などと言いながらなんと「ロビンソン」を披露!!拍手が沸き起こるとドラムをそれに合わせて大盛り上がりでした(笑)

 この奇跡の2日間は「大阪公演スピッツミスチル事件2017」として今後語り継がれるだろう(おおげさ)

 

Point 3 感謝を込めて進む

 めちゃくちゃ熱かった「CROSS ROAD」「innocent world」「Tomorrow never knows」三連発や、わざわざかつらや映像演出まで用意された、伝説のJENボーカル「思春期の夏~」(この日一番叫びました(笑))などなど挙げたらきりがない名シーンの数々。

 一番印象的なシーンは「1999年、夏、沖縄」

 曲中にMCを挟み、桜井さんがこれまでのキャリアでどんなことを考えてこれまできたのか。これからはどう考えているのかを語ってくれて、会場もそれに対しすごい拍手を送り、桜井さんも少し感極まっていた様子でした。あの日一番美しいシーンのひとつでした。

 

Point 4 彼らの進む先

 映像化不可?の「こんな風にひどく蒸し暑い日」や「ランニングハイ」「掌」「ニシエヒガシエ」三連発など、後半も盛り上がるシーンだらけでした。「everybody goes~」が聴けたのもすごく嬉しかった。

 

 驚いたのは新曲「himawari」、思っていたよりも激しいロックバラードで、「Everything(it's you)」を思い出すようなアレンジに、初期のころの香りが残る甘い歌詞で、またこのタイミングでいい楽曲出したなあと。

 

 アンコール前では、やや物議をかもしているスマホライトの点灯ですが、僕は拍手やアンコールの掛け声みたいなのを優先すればおっけーかなと思います。でも演奏中にまでどさくさに紛れて写真撮る人がいるので問題ですが。

 そんなスマホライトを逆手にとって、アンコールで朝の日の出の映像と共にライトが消えていく様子があっていて面白いなと思いました。

 ラスト「終わりなき旅」は、あえて最低限のライトで多くは語れませんが、これまでで一番かっこいい「終わりなき旅」でした。断言できる。

 「最高でした!」と桜井さん。こちらこそ最高のライブでした。めちゃくちゃ長い公演時間があっという間に過ぎてしまいました。

 

(蛇足)

 ツアーは最終公演である9月の熊本公演まで続きます。普段は記事を多少の人々が読んでくれるだけでいいと思っていますが、今回のこの部分だけは多くの人に伝わってほしいです。というのは、アンコールというものが予定調和みたいになっているのが寂しいです。スマホライトについてはファンの方々の間でも物議をかもしていますが、もっとアンコールを呼び込む観客が盛り上がってほしい。だってここが一番ミスチルの皆さんに感謝をアピールする一番のチャンスなんですよ。曲間にメンバーの名前を呼ぶよりももっと。

 僕個人は最終公演、熊本では25年の感謝を込めて、「アンコール」ってめちゃくちゃ気が狂ったみたいに鳴り響いてほしいし、なんならアカペラ合唱が巻き起こっても面白い、と思ってます。どうか、すこしでもそうだなあと思ったかたがいらっしいましたら、ぜひ他のファンのお友達と「どう思う?」なんておしゃべりしてほしい。ぼろくそに叩いてもいいので(笑)熊本公演に行く方はお友達と「今日は会場で一番おっきい声でアンコールって言って控室のメンバーたちに届けようね」なんてしゃべってくれると嬉しいです。

 ライブレポの最後にお耳汚しを失礼しました。

 

セットリスト

1 CENTER OF UNIVERSE
2 箒星
3 シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~
4 Youthful days
5 Gift
6 君が好き
7 ヒカリノアトリエ
8 CROSS ROAD
9 innocent world
10 Tomorrow Never Knows
11 車の中でかくれてキスをしよう
12 思春期の夏~君との恋が今も牧場に~
13 抱きしめたい
14 Any
15 名もなき詩
16 1999年、夏、沖縄
17 こんな風にひどく蒸し暑い日
18 ランニングハイ
19 掌
20 ニシエヒガシエ
21 himawari
22 足音 ~Be Strong
23 Printing
24 DANCE DANCE DANCE
25 everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~
26 fanfare
27 エソラ

(アンコール)
28 overture
29 蘇生
30 終わりなき旅

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