音楽紀行(ライブレポ、アルバム感想・レビュー)

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見逃せない!サマソニ2019「Octavian」編

 どうも、今年は冷夏かな?と思ってましたがフジロック開催時期あたりから一転酷暑になるみたいですね。フェスでの猛暑に耐え抜く身体を構築中です。

 今年20周年を迎え3日間にわたり開催されるSummer Sonic 2019の出演ラインナップから、毎回1組ずつおすすめのアーティストを紹介します。お目当てのアーティストはいるけど、他の時間はどのアーティスト見ようかなと悩んでいる方、知らないアーティストも多いしどうしようか迷っている方、ぜひ読んで参考にしていただけると幸いです。

 今回紹介するのは、東京3日目マウンテンステージ(15:30~)/大阪2日目マウンテンステージ(14:55~)に出演するOctavianです。それではどうぞ!

 

Vol.3 Octavian

 Octavianはフランス生まれロンドン育ちのアーティストです。彼のこれまでの生涯はまさに波乱万丈。若くして母親に家を追い出された後、音楽の確かな才覚からイギリス随一の音楽学校であるザ・ブリットスクールに奨学金を得て入学します。(あのAdeleや今話題沸騰中のBlack Midiなど名だたるUKアーティストを輩出している)しかし、そこでも自身のアーティストとしての道を進むべく中退。一時はホームレス生活を経験しながらも2016年に初めての作品としてミックステープ「22」を発表します。

 そんな彼の転機は2018年。誰もが知るビッグネームことDrakeが彼の曲を歌う動画がネット上を駆け巡り、一躍その名を轟かせることになりました。今年にはイギリス国営放送BBCが毎年公表しているSound Of 2019にて見事1位に選ばれ、今まさに世界中から最も注目されているアーティストの一人です。

  

 それではおすすめ曲を紹介していきます。

 

 なんといっても、まずは代表曲のひとつ「Party Here」を。こちらは先述したようにDrakeが歌った曲で、Octavianの名を轟かせた曲です。

 

 彼の音楽は大雑把に括るならエレクトロとヒップホップが合わさったグランジと呼ばれるジャンルに含まれるのでしょうか。音として目立つのはトラップ(重低音とチチチと聞こえるリズム音が特徴)です。ここにOctavianによるラップが乗ることで、クールというかひんやりとした質感が生まれるのが耳を引きます。

 

 

  彼のラップはド派手に抑揚をつけて観客の大合唱を煽るようなタイプではなく淡々とリリックを聞かせるものですが、だからといって退屈させることのない自由な音楽性がとても好きです。去年リリースのミックステープ「Spaceman」収録の「Little」はエレクトロ要素がより深化したとても刺激的な一曲。

 

 今年リリースの最新ミックステープ「Endorphins」はクラブミュージックやR&B、ゴスペルなどを取り込みより幅の広がった音楽性が満ち満ちた作品になってます。収録曲のなかでも、「Feel It」は踊れるトラックに時折飛び出す加工がかったコーラスやシンセサイザーなどの音色と盛りだくさん、ライブで聴くのがとても楽しみな一番大好きな曲です!

 

 今年のサマソニでは、Octavianと同ステージに出演が決まっているBROCKHAMPTONなどヒップホップアクトも注目です。世界中で旋風をまき散らしているOctavianによるパフォーマンスが、会場をどのような世界にするのかとても楽しみです!

 

 

 次回は、Spotifyでのマンスリーリスナー数1200万人越えと既にとんでもない人気を爆発させている大注目のアーティストAlec Benjaminを紹介します。お楽しみに。

 

 

↓前回記事

yamapip.hatenablog.com

Endorphins [Explicit]