音楽紀行(ライブレポ、アルバムレビュー)

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見逃せない!サマソニ2019「Tash Sultana」編

 こんにちは、いよいよフジロックも終わりサマソニに向けて見たいアーティストの楽曲やアルバムを聴き返す日々を過ごしています。

 今年20周年を迎え3日間にわたり開催されるSummer Sonic 2019の出演ラインナップから、毎回1組ずつおすすめのアーティストを紹介しています。お目当てのアーティストはいるけど、他の時間はどのアーティスト見ようかなと悩んでいる方、知らないアーティストも多いしどうしようか迷っている方、ぜひ読んで参考にしていただけると幸いです。

 

 今回紹介するのは、東京2日目ソニックステージ(16:35~)/大阪1日目オーシャンステージ(14:20~)に出演するTash Sultanaです。

 

Vol.5 Tash Sultana

 Tash Sultanaはオーストラリア出身のミュージシャン。3歳の頃に祖父からギターを貰ったことをきっかけに音楽を始めました。17歳の頃にはドラッグ中毒に陥ったものの克服。しかしその過去への偏見から定職につけなかったため、音楽の道で生きていくことを誓います。路上ライブから始めた彼女は同時に様々な楽器の演奏技術を会得していき、クリスマスに母親からもらったGoProを使って演奏動画をネットにアップしました。これが大反響を呼び、なんと5日で約100万回再生。

それがこの動画です。

Tash自身の代表曲となる「Jungle」はこの動画とともに世界中に広まることとなります。その演奏スタイルはループペダルを駆使しギターの音色を重ねていく奏法。あのJimi Hendrixをも引き合いに出されるギターの腕前と巧みなアンサンブルの構築が魅力的!とにかくこの動画、7分55秒間に身を委ねれば全てが分かります。

 

 Tashの真骨頂はライブにこそあります。こちらは「Gemini

 さきほどの「Jungle」とは一転ギターを用いない演奏ですが、ここでもルーパーを駆使した演奏が披露されます。Tashはギター以外にもピアノ、キーボード、リズムマシンなどなど20種類以上の楽器を操るマルチプレイヤーとしての一面も魅力の1つ。無論ライブでもステージに1人で立ち、あらゆる楽器を用いてアンサンブルを重ね素敵な音楽を会場に産み落としてくれることでしょう。

 

 昨年にはデビューアルバムとなる「Flow State」をリリースしたTashですが、今年に入っても新曲「Can't Buy Happiness」をリリースしています。

 

 ここまでTashの演奏にばかりスポットを当ててきましたが、その歌声も楽曲の大部分を占める大きな魅力だと思います。ささやかな歌声からおおらかでのびやかな歌声まで、また寂しげで悲しげな歌声から力強く頼りになるような歌声まで様々な表情を見せますが、不思議とTashの演奏する多様な楽器の音色にすごくマッチするところがとても良い!(すべてTashが作り出す音色だと考えると必然かもしれないが)この曲でも、ときおりロングトーンの揺れる歌声とアコースティックギターの音色とが混ざり合ってこの楽曲が描こうとするテーマを体現しているように感じます。そして気持ちよさそうに染み入るように演奏し歌うTashの表情も、これまたとても素敵です。

 

 

 初来日となるサマソニでのステージは、きっと見るもの全てを虜にするようなとんでもないものが見られるような予感があります。ステージに1人立つTash Sultanaというアーティストから、ここに何人アーティストがいるのか!?1つのバンドが演奏しているのか!?と錯覚してしまいそうな濃密で渾然一体となった音楽が飛び出すのを楽しみにしたいです。

 

 次回はいよいよ今回連載企画の最終回。自身が今年一番見るのを楽しみにしているThe 1975を紹介します。お楽しみに!

↓過去記事

 

 

yamapip.hatenablog.com

 

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