音楽紀行(ライブレポ、アルバム感想・レビュー)

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明日サマソニなので訥々と去年を振り返る

 去年のサマソニは本当に最高だった。16年から行き始めたのだが、心からこのフェスを好きになったのはこのときだ。

 

 金曜日に帰省先から飛行機で会場へ向かう。ホテルにチェックインした後、ふらふらと設営も最終段階を迎えた会場を散歩した。たしかマリンステージでバンドがリハしていた記憶(The Sherlocksだったかな?)がある。

 夜にはソニックマニア。こちらはJusticeやKasabianに心踊らせた17年以来2度目の参加。物販にやや時間を取られながら、ちらっとDorian Conceptを見た。目的のアーティストとの被りがあって全然見れなかったが、この日のBrainfeederステージはとんでもない面子揃い。elbowステージも夢の中であるかのような装飾に胸踊ったな。

 向かったのはNine Inch Nailsのステージ。直近三部作がかっこよくて見ようと思ったのだが、パフォーマンスから演出から観客の暴れっぷりからどれをとっても圧倒された記憶しかない。

 そしてこの日一番のお目当て、My Bloody Valentineだ。会場で耳栓を配るほどの轟音に開演前ならビビりつつ、同行者に連れられ最前エリアへ。この位置で聴いたマイブラの音は、聴覚のみならず五感全てで感じ取った全てを忘れないだろう。音が降ってきたのだ、臓物が揺れるのだ。そして甘美で優しかった。

 

 翌日はサマソニ1日目。ゆったり会場に行きまず目にしたのは既にライブも終盤、観客の心を鷲掴みにしていたPale Wavesだ。ラスト3曲を聴いて一発で恋に落ちた。(タワレコインストアライブや翌年の単独公演にまで行ったことは割愛)

ちらっと通りすぎたソニックステージは、すごく低音がズンズンと聴こえてきたことを覚えている。それが後に大ブレイクを果たすBillie Eilishだったことはこの年一番の後悔か。

 この日一番見たかったNoel Gallagher's High Flying Birdsは泣きに泣いた。バンドの熟練度が素晴らしくソロ名義での楽曲は過去最高に良く響いた。Little By Little,Whateverの二連擊には、私のゆるゆるの涙腺では耐えきれなかった。マリンステージに響くお約束の合唱も思い出だ。

 急いで向かったTame Impalaはすでに終盤。大量の花吹雪を見ながらサイケな音色を聴いていると、こっちはこっちでしっかり全編見たかったなあと。

 そのままソニックステージに残りミッドナイトソニック。念願のWolf Aliceのステージは、アリーナクラスの会場が似合うバンドなんだとひしひしと感じるアクト。

 

眠気を引きずりつつ、アドレナリンをドバドバ出して向かったサマソニ2日目。いろいろ素敵なアクトを見たが、この日に関してはChance The Rapperしか頭に残っていない。ヒップホップのライブは日本では難しい、なんてよく外野から囁かれたが、この日のステージは極上の光景だった。圧巻のパフォーマンス、それに対する観客からの愛のこもったレスポンス。お前ら最高だよ、とばかりに満面の笑みを見せたChance The Rapperの姿を忘れない。

 

 

こんな風に丸一年経っても、いくらでもタラタラと語れるくらい鮮烈な体験になったのが去年のサマソニでした。

 明日から2019年、20周年記念のサマーソニックに行きます。今年の3日間は、どんな記憶を残すことになるのかな。 

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