音楽紀行(ライブレポ、アルバム感想・レビュー)

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音楽界のドリームチーム「Dirty Hit」

 あなたは「ドリームチーム」と聞いて何をイメージするだろうか?優秀な人材が集まり結びつくことで大きな物事を成すチームを指すこの言葉、「1992年バルセロナ五輪のバスケ男子アメリカ代表」「アベンジャーズ」「大手術に携わる医療チーム」等々思い浮かべるものは人によってジャンルも様々なようだ。

 

 そして今の私にとって「ドリームチーム」とは、イギリスのとある音楽レーベルのことだ。

 

 

 

その名は「Dirty Hit

Jamie Oborne,Ugochuku "Ugo" Ehiogu,Brian Smithらを中心に2009年12月1日に創設された。当初の目的は、どこのレーベル会社とも契約できずにいた2組のアーティストをマネジメントすること。そこから10年が経過した今では、インディーズレーベルゆえに所属するアーティストこそ決して多くはないが、魅力溢れる精鋭揃い。そしてアーティスト同士の垣根を越えコラボやプロデュースを行う関係性の深さ。これこそがドリーム「チーム」たる所以なのだ。

 

 今回の記事ではこのDirty Hitに所属する素敵なアーティストたちを紹介したい。

(所属アーティストは2019年12月1日現在のDirty Hitホームページを参照) 

 

The 1975

 創設当初Dirty Hitが契約を結んだうちの1組、今やレーベルの中心的存在であるのがThe 1975だ。レーベル創設者のJamie Oborneが現在もマネジメントに携わり「5人目のメンバー」と言えるほど強い関わりを持つ。同様にThe 1975も、特にボーカルのMatty Healy,ドラムのGeorge Danielは後述の通り所属アーティストの多くをプロデュースしたりコラボしたり、果てにはスカウトまでしており、レーベルと強く結び付いている。まさに一蓮托生、一心同体。

 

 彼らは2012年から4枚のEPを立て続けにリリース、特に「Chocolate」がヒットすると早くも注目を集める。翌年リリースの1stアルバム「The 1975」はデビューアルバムにしてUKチャート1位を記録し、レーベルにとっての最初のブレイクしたアーティストとなる。

 

 彼らの音楽は一度聴けば耳を引いて離さない。2ndアルバム「I like it when you sleep, for you are so beautiful yet so unaware of it 」では80年代のポップスやR&B等様々なジャンルの音楽を吸収し、よりカラフルで幅広い表情を見せるバンドとなった。

 3rdアルバム「A Brief Inquiry Into Online Relationships」はロックからエレクトロ、壮大なものから素朴なアコースティックまで大胆に行き来する音楽に、自身の薬物中毒の経験や社会問題まで取り上げ示唆的な内容の歌詞が乗ったスケールのドデカい作品に。様々な音楽性や強いメッセージを多く含んだ上で、The 1975にしか奏でられない誰しもの心を掴むアートへと昇華してみせるところこそ一番の魅力。

 

(このMVにはレーベル所属のNo RomeAmber Bain(The Japanese House)も出演している! )

 

Benjamin Francis Leftwich

 レーベルが創設当初からマネジメントしているもう1組のアーティストが彼、Benjamin Francis Leftwichだ。2010年にEP「A Million Miles Out」を、翌年には1stアルバム「Last Smoke Before the Snowstorm」をリリースした。

 彼の音楽は琴線を揺らしまくるフォークロック。アコースティックギターを中心に彼の優しげで素朴な歌声が、飾り気のない暖かなメロディを聴き手へと一直線に届けてくれる。

 

2018年にリリースしたEP「I Am With You」は彼の音楽性が広がった作品。特に表題曲は彼の持ち味はそのままにエレクトロを大胆に取り入れ、繊細な美メロがより一層際立ったとても素敵な曲だ。

 

今年には3rdアルバム「Gratitude」さらにはEP「Elephant」と立て続けにリリース。彼の音楽の根幹にあるものは変えないまま、よりポップな曲調の楽曲も増え更に彼の音楽性が広がっていっている。

 

 

Wolf Alice

 2014年5月にDirty Hitと契約しバンドとして2枚目のEP「Creature Songs」をリリースしたのが、ボーカルEllie Rowsell率いるWolf Aliceだ。

 EllieとギターのJoff Odieによるデュオとして結成した当初はフォークソングを奏でていたが、ギターのJoel AmeyとベースのTheo Elisが加わり現在の形となり、メンバー4人の好む音楽から生み出される強靭なバンドサウンドがトレードマークとなる。

 

 1stアルバム「My Love Is Cool」は一貫したテーマを持たせず自分たちのやりたい音楽をひたすら詰め込んだ作品。曲がより良い方向に行くなら、とヘビーなサウンドでもポップなものでも厭わないと彼女たちは言う。

 

 2ndアルバム「Visions Of A Life」も特定のコンセプトで縛ることなく、より幅広く様々な方向性の楽曲をWolf Aliceというバンドのサウンドでひとつに縛りあげた力作。Ellieは楽曲によりその歌声を大胆に使い分け、またバンドの面々が楽曲に応じて柔軟にアプローチを変える。今作は大ヒットを記録し、2018年には英国・アイルランドでその年最も優れたアルバムに贈られるマーキュリー賞を受賞した。

 「Yuk Foo」では激しいドラム、ノイジーなギターやベース、発露した感情を強く叫ぶような歌声が混ざり合う。

 一方で「Don't Delete The Kisses」はストリングスやシンセサイザーの耳を引く音色と、高らかに歌い上げたり囁くように歌ったりするEllieの変幻自在の歌声とが、どこかふわふわとしたノスタルジックな感覚を生み出している。

 

 

The Japanese House

 2015年4月にDirty Hitと契約しEP「Pools To Bathe In」をリリースしたのは、Amber BainによるソロプロジェクトThe Japanese Houseだ。(幼少期に訪れた日本家屋のコテージを名前の由来とするとのこと)

 Dirty Hit契約後から長い間多くの楽曲をThe 1975のGeorgeのプロデュースにより制作する彼女の音楽は、メランコリーな感情を寂しげかつ幽玄な音楽によって浮かびあがらせたようなもの。「Saw You In A Dream」はまさにその極致にして彼女を象徴するような楽曲だ。

 

 今年リリースされた待望の1stアルバム「Good At Falling」はGeorgeとBJ・Burtonをプロデューサーに迎えたほか、収録曲「f a r a w a y」にはコーラスとしてMattyが参加している。

 アップテンポな楽曲も収録された今作のなかでも、「You Seemed So Happy」はアコースティックサウンドにときおりエレクトロが交差する彼女の音楽の魅力の一つを堪能できる特におすすめの一曲。

 

 

King Nun

 多士済々なDirty Hitにおいて、とことんシンプルにロックンロールをかき鳴らし異彩を放つのがKing Nunだ。2016年にDirty Hitと契約を結びデビューシングルとしてリリースした「Tulip」は、まさに初期衝動をそのまま掻き鳴らす彼らの音楽を一発で理解させてくれるだろう。

 

彼らの音楽はアメリカ由来のラフなグランジロックに含まれる。しかし彼らのユニークなところは、サウンドに対してイギリスのインディーロックが奏でるようなメロディの節回しが乗っかるところ。彼らにDNAレベルで宿るブリティッシュなメロディ×彼らが好んで聴いてきたグランジサウンドの融合は、国はもちろん音楽のジャンルの隔たりさえも容易に乗り越えられる2010年代に生まれるべくして生まれたバンドに違いない。今年リリースの1stアルバム「MASS」でも彼らの魅力は増す一方だ。

 

Pale Waves

 マンチェスター出身のバンドPale Wavesは、まさしく同郷のThe 1975が歩んできた道を思わず想起するような躍進街道を突っ走っている最中だ。

 Dirty Hitと契約後、The 1975のMatty,George共同プロデュースのもとデビューシングル「There's A Honey」がリリースされると早くも多大な注目を集めイギリス中の若者たちを熱狂させる。

 

 とことん突き抜けたギターポップが何よりの魅力。バンドの中心メンバーであるボーカルHeather Baron-Gracie,ドラムのCiara Doranのゴシックな風貌に加え、MVやアートワーク、ライブでの照明演出など黒と赤に統一し作り上げられたゴスでダークな世界観との対比が何ともユニークで、それゆえにとても心牽かれる。

 

No Rome

 フィリピン・マニラ出身のNo RomeことGuendoline Rome Viray Gomezは約3年前に彼の音源を耳にしたThe 1975のMattyによりスカウトされロンドンに拠点を移動、Dirty Hitと契約した。日本人の画家であり2009年に逝去された因藤壽に捧げられたデビューEP「RIP Indo Hisashi」はMatty,George共同プロデュース、なかでもThe 1975をフィーチャリングした「Narcissist」がスマッシュヒットを記録する。

 彼の音楽の魅力はR&B由来の甘美なメロディが様々な音楽に乗って飛び出してくるところ。チルなエレクトロサウンドは彼の持ち味のひとつで、聴きながら思わずゆったりと身体を揺らしてしまう。

 

 一方でよりエモーショナルな作風へと舵を切ったEP「Crying In The Prettiest Places」(No RomeとMattyとの共同プロデュース)収録の「5 Way to Bleach Your Hair」はシューゲイザーに接近したギターサウンドが目立つ楽曲。彼のライブではエレクトロで観客を踊らす瞬間もあれば、No Rome自らもギターを弾きロックなサウンドで会場を揺らす瞬間もある。

(MVにはドラマーとしてMattyも参加し、一場面ではThe 1975を指す壁の落書きも!)

 目下制作中の新作は、MattyやGeorgeによるプロデュースを離れ様々なアーティストとのコラボを通じて楽曲が作られているとのこと。既に「Talk Nice」「Trust3000(feat.Dijon)」といった新曲を発表している。

 

AMA

 2018年11月「MONOCHROME」をリリースしてDirty HitよりデビューしたAMAは、優美なR&Bのサウンドときらびやかなポップス、エレクトロを兼ね揃え、今にも音楽シーンのメインストリームへと飛び出しそうな魅力を既に放っている。

  今年リリースされた初のEP「Screenluv」で描かれるのは、ミレニアム世代の恋愛。スマートフォンがコミュニケーションの主体となった若者ならではの悩みが歌われ、音楽として楽しまれるべく多くの人々に届けたいと彼女は願っているようだ。海外ではCharli XCXやKali Uchisの名前も挙げられるほど、彼女のポテンシャルに期待が高まっている。

 

Beabadoobee

 ファンが彼女の楽曲「Coffee」をネット上にアップしたことから人気を呼び、果てにはDirty Hitとの契約にまで結びついたのがBeabadoobeeことBea Kristiだ。契約後の2018年12月にEP「Patched Up」をリリースした彼女の音楽はベッドルームポップと呼ばれるジャンルに位置し、聴き手としても肩ひじ張らずリラックスした状態で彼女の親しみやすいメロディを享受できる。

 

 しかしバンドを率いてツアーをするうちに、ギターやドラムが目立つよりバンドサウンドに近づいた音楽へと移り変わったのが今年リリースのEP「Space Cadet」だ。敬愛するというアメリカのロックバンドPavementのメンバーStephen Malkmusへ向けられた「I Wish I Was Stephen Malkmus」はまさにそれが顕著で、今後の彼女の音楽がどのような方向に進むのかワクワクが止まらない。

 

 

404

 今年2月に「Fearful」をDirty Hitからリリースしデビュー。ウェブ上のエラーメッセージを冠するのはBathwater,Silvertongue,Eliot,Devenny,Sonny5人により創設されたヒップホップグループだ。

 彼らの音楽は「Fearful」を聴けば分かるようにエレクトロミュージックにラップを重ね、畳み掛けるようにめまぐるしく展開しつつ響く不穏でダークな音楽はデビュー前から激しいライブパフォーマンスを見せていたというこのグループのもつパンキッシュな雰囲気が漂う。

 

 しかし1枚目のEP「Guide One」をリリースしてから約3か月後、創設メンバーにしてボーカルとしてグループの中心を担っていたSilvertongueことMinaメンタルヘルスの影響から自ら命を絶ってしまう。

 しばし活動を休止していた404が9月に発表されたのは、生前Minaが遺した楽曲をもとに制作された「Blind Spot」だった。エレクトロのみならずジャズやR&Bの要素をふんだんに散りばめ、更には今最も注目されるバンドの一つblack midiMorgan Simpsonをドラマーに迎えて作られたこの楽曲は、どこまでもメンバーとMinaとの関係性や愛情が伝わってくるような楽曲に思える。

 10月にはこの曲を含む「Guide Two:Forever」をリリースする。今後の彼らがどのような活動を進めるのか注目される。

 

 

Caleb Steph

  Jamie Oborneが2017年にその名前を挙げていたものの、ネット上には彼が過去に公開した2曲の楽曲のみ、Twitterも開設したばかりで投稿なし。そんな謎多き状況下で今年の2月11日に「Beats 1 Radio」に出演するとともに「Can I Talk」をリリースするという衝撃的なデビューを果たしたのは、アメリカ・バージニア半島のニューポート・ニューズ出身のラッパーCaleb Stephだ。Dirty Hitというレーベルにヒップホップのイメージはそれほど無いものの、既に活動のビジョンを見据えていた彼は、アーティストの自由な音楽制作のために力になりたいというレーベルの姿勢に感銘を受け契約に至ったという。

 「Can I Talk」は彼のクールさがこれでもかと繰り出される楽曲、

 

今年リリースされた初めてのEP「Bellwood Product」は、自分は何者で、何を伝えどんな音楽を作りたいのか?という部分から出発し制作されたという。Caleb Stephはインタビューにて「自分は何者なのか?」というアイデンティティや今何をしているのかを大事にする、と強調する。収録曲「Black Boy」では豊潤なトラックに乗せて、ある黒人の男の子が拳銃を手にする、というところから始まりストーリーテリングのなかで様々な社会や人々の抱える問題を照らす。ダウンタウン出身の彼ならではの視点から描かれる内容は、MVの内容も照らしながら理解していきたいもの。

 

 

Oscar Lang

 ロンドン出身のOscar Langはレーベル所属前から精力的に活動し、ノルウェーで今大注目されているgirl in redや後にレーベルメイトとなるbeabadoobeeなどの作品にも参加するなど幅広く活躍していた。なんといっても彼は優しいメロディとふわふわとした歌声が、すぐさまリスナーを包み込んでくる。この歌声をもとに彼の音楽は形作られるように感じる。

 そしてDirty Hitと契約し、今年6月にはEP「bops etc.」をリリース。(18歳の彼はリリース日がなんと学校の卒業日!)

 ベッドルームポップを基調としつつも、そこを足掛かりにより広い音楽性を持たせる。この部分が彼の生み出す音楽の魅力だ。「Change」ではジャンジャカ鳴るギターに少し夢見心地な気分になるようなシンセサイザーの音が重なるところが印象的。

 

Gia Ford

 今年8月にシングル「Turbo Dreams」を、続けて10月にはEP「Poster Boy」をリリースしデビューしたGia Fordは、まさに「アーティスト」という呼び名が似合う存在だ。ロンドンを拠点に活動するSSWである彼女は楽曲からそのMV、自身のビジュアルまで含めて一つのアートとして完成させる。

 「Turbo Dreams」は美しくスタイリッシュな音色が耳を引き、Gia Ford自身がアクターを務めたMVを合わせてみると魔法の世界へと招かれたような感覚に陥る。それは曖昧な関係性の中で得る感情を描いたというこの曲に対してぴったりな感覚なのだろう。

  神秘的な彼女の歌声がゆらゆら棚引くように聴こえるポップソング「Girl」は、やはりその世界観も込みでリスナーを引きこんでしまう不思議な魅力を感じずにはいられない。

Rina Sawayama

 最も新しくDirty Hitと契約したのが、ロンドン在住の日本人アーティストRina Sawayamaだ。ロンドンで幼少期より過ごし、現在はシンガーソングライターと共にモデルとしても活躍する彼女。今年にはTV番組「情熱大陸」での特集が組まれ日本でも話題になっていた。

 4歳の頃からロンドンに移住し、大学卒業後に本格的な音楽活動を開始した。ちなみに大学在学中には後のレーベルメイトとなるWolf AliceのメンバーTheo Ellisらとともにヒップホップグループ「Lazy Lion」 として活動していたこともあるとか。

 2013年から音楽活動を始めた彼女は、2017年にニューヨーク誌「The Fader」にも楽曲が取り上げられる。その楽曲「Cyber Stockholm Syndrome」はデジタル世代の抱く結びつきと断絶など長短両面をポップなメロディに乗せて描く。

 ロンドンを中心に既に注目を集めていた彼女が、今年11月にDirty Hitと契約を結びリリースした新曲「STFU!」はヘビーで攻撃的なサウンドと強いメッセージ性に多くのリスナーの度肝を抜いた。長い間海外に住む自身の経験から、無意識に行われる様々な差別(マイクロアグレッション)への怒りを描いている。歌詞はもちろん、ときおりコメディタッチな表現も交えつつ刺激的な内容で楽曲を表したMVもとてつもない衝撃。アルバムの制作も終盤に差し掛かっており、来年のリリースが期待される。

 

 

 Dirty Hitに所属するアーティストの半数はいまだ1stアルバムをリリースしておらず、来年以降更なる躍進が期待される。さらには来年新たなアルバムをリリース予定のThe 1975や来年大きな音楽フェスにも出演が決まり再始動が予感されるWolf Aliceなどももちろん注目される。

 現在「Dirty Hit Tour」と称してNo Rome,Oscar Lang,Beabadoobeeによる合同でのイギリス国内ライブツアーが行われるほか、The 1975のMattyやレーベルのJamie Oborneは自らが主催となって音楽フェスを開催することを計画しており、レーベル全体の大きな活動にも大きな期待がかけられている。

 

 

 Jamie Oborneはインタビューにて、「Dirty Hitというレーベルを通じてアーティストを支え、育て、作品を作り続けられるようにしたい。」「音楽ではなくアーティストの抱く夢や希望、アイデンティティを商品にしてリスナーに届ける。」ということを述べていた。こうした考えのもとで、素敵なアーティストがこのレーベルに集まり、またレーベルを通じて届けられる音楽に多くのリスナーが心惹かれる機会を得ることができるのではないか。

 まさしく2020年の音楽シーンを揺れ動かすのはこの「ドリームチーム」 なのではないか。私はこのレーベル、そしてそこに所属するアーティストたちから今後も目が離せない。この記事を読んだ方々が、新しくアーティストを知ったり好きな楽曲が増えるきっかけになるならば幸いだ。そして私の大きな夢はいつか「Dirty Hit」によるツアーあるいは音楽フェスが日本でも行われて、多くの人々が熱狂することなのである。