音楽紀行(ライブレポ、アルバム感想・レビュー)

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【第1回】新譜オススメ(guardin,LoneMoon)

今年は自分が聴いて好きになった作品を度々簡潔にオススメしていきたいと思います。

不定期連載企画として「新譜オススメ」というありきたりなタイトルでやっていきますので宜しくお願い致します。

 

毎回ここでしか読めないような内容・ラインナップをお届けできればと思います。参考にしていただけると泣いて喜びます。

 

今回はこちらの2作品。

 

「creature pt.2」/guardin

creature pt. 2 [Explicit]

2020年1月10日リリースされたEP。前年リリースされた「creature pt.1」に引き続く2部作。guardinはニューヨーク出身のシンガーソングライターです。

 

冒頭曲「backup」はアコースティックギター弾き語りで進行していく楽曲で、彼のメロディの魅力が早くも感じられますが、真骨頂が発揮されるのはここから。

なかでも「alive」が一際クール。シンプルな音作りのエレキギターのフレーズが終始流れ、かと思えばトラップ要素を多分に含み、ボーカルはラップのように言葉を畳み掛ける。途中には京浜東北線のアナウンスがサンプリングされたりと、仕掛けの多い曲ですが雑多には感じられずとてもエモーショナルでした。

 


彼の音楽を聴けば聴くほどジャンル分けってものが無に帰すようで、それってとても夢があることのような気がします。ジャンルという枠をぶち壊すような、彼にしか生み出せない音楽が堪らなく好きです。

 

ジャンルレス・ハイブリッドな新世代のSSWを挙げるならClairo,Rex Orange Countyと共に私は彼を挙げたいです。楽曲やEPは多くリリースしているものの、いまだフルアルバムをリリースしていない彼。今年大注目です。

 

 

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「andromeda」/LoneMoon

andromeda [Explicit]

LoneMoonはソロアーティスト、ジャンルとして括るならヒップホップですが一人で全てのトラックを制作しており、これまでもチルやダブ、インディーロックなど様々なジャンルの音楽を生み出しています。

「first real debut」と表して2019年12月20日にリリースされた本作も、エレクトロを中心にヒップホップ×R&Bや音楽が広がっています。音の使い方や楽曲のもつ独特の世界観、歌い方などLoneMoonにしか無いもので刺激的ですが、同時に不思議と親しみやすさを自分が感じたのは、LoneMoonの持つ「世界中、宇宙にまで愛を広げる」というテーマから生み出される優美さが成せる業でしょうか。

 

www」は重低音と奥で鳴り続ける電子音に乗って軽やかにラップが重ねられていくのが快感ですが、ときおりハンドクラップと一緒に「いち!に!さん!し!」と日本語のカウントが入るのが癖になり一番お気に入りの曲。

 

今年も新たなアルバムやミックステープのリリースを予定しているとのこと。既にリリースされているミックステープからの先行曲もとてもかっこよく、今から期待です。

 

 

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