音楽紀行(ライブレポ、アルバム感想・レビュー)

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今週の新曲感想(4/11)

自宅に長くいる間の日記代わりです。

 

 

今週はたくさん素敵なシングルがリリースされた。来るべき新作に向けた先行リリースもあれば、新型コロナウイルスの影響を受けて支援の一貫だったり自宅にいるリスナー達に向けての作品など様々だが、こうやって素敵な楽曲をリリースしてくれるありがたさも噛み締めつつ。

Phoebe Bridgers「Kyoto」

 

待望の2ndアルバムリリースを発表した彼女の先行シングル。日本に来た時のことを歌っているらしくそれだけでも嬉しいが、イメージに違いアップテンポで明るめな楽曲。本人も元々緩やかだった曲調を変化させたとインタビューで語っていた。でも思えば昨年参加しアルバムもリリースしたユニット「Better Oblivion Community Center」でも緩やかながら明るくポップさを発揮させた楽曲もあったので、歩みとしては至極当然な流れだったのかも。とにかくアルバムが楽しみ。

 

Tash Sultana「Pretty Lady」

 

こちらも来る新作の先行シングル。約30分の弾き語り生中継の後に公開されたMV、その映像もまたとても幸せな気分になれる。楽曲自体は数年かけて完成させたものみたい。やはり魅力であるギターさばきは随所に堪能できるが、主役は歌声だと感じる。技術ではなく、卓越としたメロディがさっぱりと歌われて、MVが公開された朝の時間に聴くのにとてもしっくりきた。目覚ましにしたら清々しく起きられるだろうな。

 

Alfie Templeman「Happiness In Liquid Form」

 

今めきめきと実力も人気も伸ばしつつあるSSWだが、この曲も例によってマジック効きまくり。こちらもまたまた新EPからの先行シングルだが、どんどん踊れる感じが増していってる。「ベッドルーム・ドリーム・ディスコポップ」とはどこかの記事で見かけた表現か、はたまた自分が勝手に創作した造語だったか忘れたが、ベッドの上で飛び跳ねたいならこの曲しかないね。

 

Benjamin Francis Leftwich「Robbers」

 

Robbers

The 1975の楽曲カバー。このカバーの何が熱いかというと、この2アーティストがDirty Hitの全ての始まりだということ。Dirty HitはJamie Oborneらによって設立されたレーベルだが、その元々の目的は他レーベルと契約を結べずにいたこの2組をサポートすることだったらしい。The 1975ファンにとっても屈指の人気曲を、彼にしか生み出せない穏やかな草原の風のような楽曲へと変貌させてしまっている部分もさすが。

 

guardin「Contact」

 

やっぱりこの男はかっこいい。今一番かっこいいと思ってるアーティスト。これが2020年台のエモーショナルなんだろうなあ、なんて未来を見据えてしまうだけの魅力がここにはある。今後の快進撃にも期待。ちなみに毎回彼は楽曲のサブタイトルを日本語でつけるのだが、今回は「//中にいてください//」

 

Twenty One Pilots「Level of Concern」

 

新型コロナの影響を受けて音楽関係者への支援を目的として、いくつか制作している楽曲のなかから「今出すべき」だと感じた楽曲をリリースしたらしい。Twenty One Pilotsといえば私は前作「Trench」でのポップながら切迫した雰囲気というイメージを抱いていたが、当曲はすごく穏やか。いろんな音楽性を全方位に伝えて人気を得るというのは至難の技なんだろうけど、彼らのメロディの手にかかれば向かうところ敵なしなんだろうな。ほんとにライブを見たいアーティスト筆頭。

 

 

来週も素敵な音楽を聴けますように。