音楽紀行(ライブレポ、アルバム感想・レビュー)

ライブに行ったレポートやアルバムの感想・レビュー。好きな音楽を見つけるツールにも

Something Just Like This 歌詞和訳&解釈

Something Just Like This/The Chainsmokers & Coldplay

 来日公演も間近に控えたコールドプレイと、今破竹の勢いでヒットチューンを量産しているあのザ・チェインスモーカーズとの最強コラボで実現したこの曲。

 普段あまりEDMにいいイメージを持っていなかった僕ですが、この曲が素晴らしく良いのです。

 メロディ、アレンジ共に今年暫定No.1のお気に入りなのですが、歌詞にも注目してみますとこれまたいいんですよ。世界10億人の、かつては英雄を夢見た、冴えない僕らのための曲です。なので初めての試みとして歌詞和訳をしてみました。様々なサイトなども参考にさせていただきつつ、だいぶ意訳してますので解釈のひとつとして楽しんでいただけると幸いです。

 

I've been reading books of old

僕はたくさん昔の本を読んだんだ

The legends and the myths

そこには伝説や神話が並んでいた

Achilles and his gold

黄金を身にまとうアキレウス

Hercules and his gifts

天賦の才に恵まれたヘラクレス

Spiderman's control

手足のごとく糸を操るスパイダーマン

And Batman with his fists

力強く拳を振るうバットマン

And clearly I don't see myself upon that list

それでもはっきり分かってるんだ 

そこに僕の名前がないことを

But she said, where'd you wanna go?

けれど彼女は言った

あなたはどこへ向かって歩んでいくつもり?

How much you wanna risk?

どれだけの危険を覚悟しているの?

I'm not looking for somebody

With some superhuman gifts 

私は人並み外れた特別な力を持った誰かを求めてるわけじゃないの

Some superhero

あのスーパーヒーローみたいに華々しくて 

Some fairytale bliss

あのおとぎ話のように美しい、そんな至福の日々ではなくて


Just something I can turn to
Somebody I can kiss

ただ、私に寄り添ってくれて

そして優しくくちづけする、そんな誰かを待ってるの

I want something just like this

私はただそんな存在を求めてるの

Doo-doo-doo, doo-doo-doo
Doo-doo-doo


Oh, I want something just like this

ああ、私はただそんな存在を求めているの

Doo-doo-doo, doo-doo
Doo-doo-doo
Oh, I want something just like this

ああ、私はただそんな存在を求めているの

I want something just like this

私はただそんな存在を求めているの

 


I've been reading books of old

僕はたくさん昔の本を読んだんだ

The legends and the myths

伝説や神話が並んでいた

The testaments they told

偉人の残した聖書や

The moon and its eclipse

神秘的な月の満ち引き

And Superman unrolls 

A suit before he lifts

スーパーマンが活躍することなく

彼のスーツを脱いだとして 

But I'm not the kind of person that it fits

それでも僕はその代わりが務まる人物じゃないんだ

She said, where'd you wanna go?

けれど彼女は言った

あなたはどこへ向かって歩んでいくつもり?

How much you wanna risk?

どれだけの危険を覚悟しているの?

I'm not looking for somebody
With some superhuman gifts

私は人並み外れた特別な力を持った誰かを求めてるわけじゃないの

Some superhero

あのスーパーヒーローみたいに華々しくて

Some fairytale bliss

あのおとぎ話のように美しい、そんな至福の日々ではなくて

Just something I can turn to
Somebody I can miss

ただ、私に寄り添ってくれて

そして恋しく思える、そんな誰かを待ってるの

I want something just like this

私はただそんな存在を求めているの

I want something just like this

私はただそんな存在を求めているの

Oh, I want something just like this

ああ、私はただそんな存在を求めているの

Doo-doo-doo, doo-doo-doo
Doo-doo-doo,
Oh, I want something just like this

ああ、私はただそんな存在を求めているの

Doo-doo-doo, doo-doo
Doo-doo-doo,

 


Where'd you wanna go?

どこへ向かって歩んでいきたいのだろうか?

How much you wanna risk?

どれだけの危険を覚悟しているのだろうか?

I'm not looking for somebody

With some superhuman gifts

僕は決して人並み外れた特別な力を持った

そんなまだ見ぬ自分を探しているわけじゃない

Some superhero

スーパーヒーローみたいに華々しくて

Some fairytale bliss

おとぎ話みたいに美しい、そんな至福の日々を過ごす必要もなくて

Just something I can turn to

ただ寄り添って、

Somebody I can kiss

そして優しく口づけできる、あなたにとってのそんな存在になりたいんだ

I want something just like this

僕はただそんな、まだ見ぬ自分を探しているんだ

Oh, I want something just like this

ああ、僕はただそんな、まだ見ぬ自分を探しているんだ

Oh, I want something just like this

ああ、僕はただそんな、まだ見ぬ自分を探しているんだ

Oh, I want something just like this

ああ、僕はただそんな、まだ見ぬ自分を探しているんだ

 

 自分なりに解釈するならば、

 神話や伝説に出てくるようなお話上の憧れの存在だったり、スーパーマンバットマンみたいに誰もが夢見るヒーローみたいになりたい、子供のころからずっと思い描いた理想の自分の姿。時間と共に成長し現実を知り、そして自分を知り、理想との隔たりに苦しむ自分。それでも大切な存在である彼女の前では、そんな理想の自分でいたい、っていう気持ちですよね。好きな子の前ならどんな男だって見栄張りたいしかっこよくいたい。

 それに対してBメロでは彼女(相手)が語り掛けます。並外れた人物である必要なんかなくてただ「頼りにできる、そしてキスをして愛を分かち合える存在」、シンプルだけど素敵な、そんな「誰か」がいてくれることこそ、私の望みなんだよと。

 理想とはかけ離れた、ちっぽけな自分に対してこう言ってくれる彼女。大切な存在である彼女にとって、僕が彼女の求める「誰か」になれるのならば、僕はそんな「自分」になりたい。この曲の歌詞にオチをつけるとすればそんな感じではないでしょうか。

 最後のサビの歌詞はかなり都合よくスイーツ脳(笑)で意訳してますが、somethingという単語を、特定できない何か=無限に広がる可能性の中にある、まだ見ぬいずれかの自分として無理やり解釈できるかなと。

 以上、自己満足の歌詞和訳&解釈でした!またいろいろ他の人の解釈も見てみたいものですね。

 


The Chainsmokers & Coldplay - Something Just Like This (Live at the BRITs)

 

メモリーズ...ドゥー・ノット・オープン

James Blake @なんばハッチ

 だいぶ前の話ですが、2月末にJames Blakeのライブに行ってきました。時期が空いてるので感想をちょこっと。

シンプルにいうと、魅惑的だった部分と、衝撃的だった部分。

 ベース、ドラム(+電子パット)、ピアノ(キーボード)の構成。

ダブステップでライブはどんな感じだろうと思っていたが、かなりエモーショナルでした。照明も相まって聴きたかった曲では舞い上がってしまいました(笑)

 衝撃的だったのは、中盤以降で激しい曲調にアレンジされていた楽曲たち。激しい照明と共に、攻撃的なドラムを中心に観客もぐいぐい引っ張られていく感じ。

バンドいらねえじゃん…と思わず言ってしまうくらい、これまででも指折りの名演でした、行ってよかった!

 

The Colour In Anything (CD)

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The Colour In Anything (CD)

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サマソニ、フジロックについて

 先日の発表で、サマソニではFoo Fightersフジロックではゴリラズがヘッドライナーと分かりました。もうフジロックに関しては言うことないと思います。あともうちょっとだけブラックミュージック系のアーティストがラインナップに加わればすさまじいフェスになるんじゃないかと。

 サマソニはなんだかんだフーファイが決まって気にならないわけではないですしBlood Orangeとかも気になります。カルヴィンハリスも、普段あまり聞かないEDM系だと思っていたのですが、案外面白いかもと。

 ですが、現時点ではやはりソニックマニアだけかなあなんて思います。なぜならヘッドライナーは豪華でも、やはりその次点でのラインナップが個人的に弱いんですね。5sosやパンク勢には全く興味がわかない。パンク系のバンドが一組いる、だったら良いのになぜたくさん固めたのか、その割にヘッドライナーにGreen Dayが来るわけでもなく、パンクスプリングというフェスもあるのにますます疑問です。

 

以上、久しぶりの更新はただの愚痴?でした、失礼します。

フジロック&サマソニ第一弾発表

サマソニがRoyal Bloodくらいしか惹かれるものがなくて、ソニックマニアカサビアン、Justice、リアムギャラガーのメンツのほうだけむしろ見たいって感想だったのに対し、フジロックAphex TwinやThe xx、LCD Soundsystem、Lorde、Templesなどなど近年まれに見るくらいのメンツの豪華さでめちゃくちゃ行きたいっていう欲求(たぶん行けない)第一弾に関してはもうフジロックの圧勝という感じですが、第2弾以降どうでしょうか…。 

 今年はもうほんとにソニックマニアだけで、あとはおまけの単独公演に行くくらいでいいかなってくらいサマソニのメンツには正直落胆しているのですが、風のうわさでChance The Rapperが出演するとのことで、真偽は定かではないですがホントならちょっと見たいかなと思います。今回のグラミー賞でも目玉と目してます。では

これはモテる

「24K Magic」Bruno Mars

★(4.0/5.0)

 いやいやいやいや、モテたいです。生まれてこの方一度もモテた試しのない私。どうしたら誰からもモテるようなイケイケの男になれるのか日々悩む日々。そんな私からしたら、常に輝いているような存在はとても羨望の眼を向けたくなる。今回はこんなキラキラした作品を。

Topic 1 21世紀のトラックメーカー

 稀代のトラックメーカー、Bruno Marsとの最初の邂逅は3年前、第48回スーパーボウルのハーフタイムショー。存在そのものは知っていましたが、ライブ映像は見たことがなく、「あー今年レッチリ出るらしーしちょっと見てみっか」くらいの気持ちで視聴してました。15分に満たないパフォーマンス、私の心をつかむには充分すぎた。僕らの世代にとっての、マイケルジャクソンみたいな存在になるのかなあ、なんてうっとりしながら思った記憶があります。彼はソングライターとして数多くの曲を様々なアーティストに提供しており、魔法のようなメロディをコロコロ世に生んできた。

Topic 2 留まり知らずの快進撃

 スーパーボウルでの歴史に残るパフォーマンスを経て、世界的トップアーティストの座に登り詰めた彼だが、その快進撃は止まらなかった。

 Mark Ronsonとのコラボによって生まれ、一躍世界中を沸かせるアンセムと化したのは、「Uptown Funk」ど真ん中ファンクにこれでもかと素晴らしいメロディを乗せたこの曲、某Dの人(マッチョ)の来日公演を見て以来ファンクに夢中になっていた私も、例に漏れずヘビロテしていたのである。

 そう思えば、Adele待望の新作アルバムであった「25」にも「All I Ask」とかいう何やら強烈なバラードを提供していると…。いやあ外れなし。あっぱれや

(余談だが、間近に迫ったグラミー賞、2人とも出演するとのことで、コラボに期待してたりする。)

Point 1 Uptown Funkからの流れは切り離せない

 今作だが、やはり「Uptown Funk」でのファンクの流れを引き継いだものになっている。「24K Magic」はやはり2番煎じ感は否めないが、それを差し引いても名曲である。なんだか昔のテレビやらラジオやらで流れていそうな、チープな音作りでありながらゴージャスでウキウキ感が溢れているのが面白い。「Chunky」もすごくクールで街中を歩くときに流せば、MVの主人公に浸れることだろう。「Perm」のヤンチャ感はブザー音も相まって癖になる。

Point 2 外れなしのバラード連発

「Versace On The Floor」、「Calling All My Lovelies」とお得意の泣きソングは健在だ。80年代とかのR&Bっぽい?アレンジに乗せながら、くどすぎない、でも切なげでセクシーなメロディ。こんなのずるいですね。名曲待ったなし。

ラストの「Too Good To Say Goodbye」、イントロの時点でどう考えても悲しい恋の別れの曲やん…。変にひねらずに、ブルーノマーズの歌でねじ伏せられる感じ。2番サビ後のCメロを聴いてください。クライマックスに入り盛り上がる演奏と、シャウト気味のボーカルで悲嘆の様が見て取れる。歌詞を読んでみると、

「(Don't you give up)Girl, won't you listen? It's you that I'm missin'

Take my hand, I wanna go, I wanna go.

(All the way) If we're gonna fight this fight for better days. I know we're gonna make it.

This is the chance, let's take it.」というフレーズで、これを(悲しみに暮れて嘆く女々しい男だという勝手なイメージから)意訳するとしたら、

「(諦めるな)ねえ、君は聞いてくれるかい? 僕はまだあなたを思ってる。

僕の手をもう一度とって、一緒に行こう。

(ずっと)僕らがより良い明日を求めて2人でやっていけば、きっと上手くいくに違いないよ。この縁を受け取ってくれ。」みたいな感じでしょうか。いい加減ですが、やっぱり悲恋の歌だ…。

 

 ゴージャスイケイケだったりちょい悪な曲を書いたと思えば、誰もがホロッときちゃうようなバラードを書いちゃって、こんなんモテるに決まってるやん。男の二面性やらギャップに女は弱いってモテ指南書に書いてたもん半端ないわ~

 

1.24K Magic   ★★☆

2.Chunky ★☆

3.Perm 

4.That's What I Like 

5.Versace On The Floor ★☆

6.Straight Up & Down ★☆

7.Calling All My Lovelies 

8.Finesse ★☆

9.Too Good To Say Goodbye ★☆

 

24K MAGIC

24K MAGIC