特別手記
7月にHolly Humberstoneが初の来日公演をおこなう。 今回はこの貴重なライブに備え、彼女の音楽にどのような魅力があるか、それらがどのようなルーツを持っているかを紹介し、ライブがより楽しみになるような特集をお届けする。 Topic 1 創造性に溢れた"ホー…
ー"I saw it written and I saw it say Pink moon is on its way…" アコースティックギターの音色とNick Drakeの歌声が聴こえる。"Pink Moon"を聴きながら、彼女は人生の岐路に立たされていた。ー Skullcrusherは米LAを拠点に活用するアーティストHelen Ball…
どうして青年は南下することに決めたんだろう? 南下「した」でもなく、南下「している」でもない。南下「する」のだ。 南下するのは「少年」ではなく「青年」だ。 BBHFがリリースしたアルバム「BBHF1 -南下する青年-」は2枚組17曲の作品。上下巻、と分けて小…
www.tiktok.com 当時20歳だった青年は、ある音楽フェスに足を運んでいた。 2019年8月23日、イギリスで行われたReading Festival1日目のメインステージ。そのヘッドライナー、つまりトリを飾ったアーティストのパフォーマンスを目の当たりにした彼の人生は、…
東京1日目 9月も下旬というのにまだまだ残暑厳しい気候だ、それは逆に言えば絶好のフェス日和でもあるのだが。 今年も海浜幕張駅に降り立った。やはりというか朝から構内は、思い思いの格好に身を包んだ、しかし「同じ目的で来たんだろうなあ。」と一目でわ…
こんにちは、今年9月に開催予定のSUPERSONIC2020の第一弾出演アーティストラインナップ発表見ましたか? ヘッドライナーにはThe 1975,Skrillex,Post Maloneと3日とも今最前線で活躍するアーティストが並び、それ以外にも若手からベテランまで盤石の布陣が揃っ…
年に一度の祭典「アルバムジャケ博覧会」がやって参りました! 過去にやった企画、そして昨年より自分で始めたジャケ買いならぬ「新譜ジャケ聴き」をもとに、アルバムのアートワークをきっかけに聴き激ハマりした選りすぐりの10枚を紹介します!対象作品は2019…
極めて私的な10年代ベストアルバム、今回は海外のアーティストがリリースした中から10枚。 「Noel Gallgher's High Flying Birds」(2011) Noel Gallgher's High Flying Birds 初めて生でライブを見た海外のアーティスト。「Everybody's On The Run」の間奏で…
あなたは「ドリームチーム」と聞いて何をイメージするだろうか?優秀な人材が集まり結びつくことで大きな物事を成すチームを指すこの言葉、「1992年バルセロナ五輪のバスケ男子アメリカ代表」「アベンジャーズ」「大手術に携わる医療チーム」等々思い浮かべる…
「自由」と「多様性の祝福」 Summer Sonic 2019での鮮烈なライブを見た後、家に帰った私は「もう一度ライブ見たいなあ。」とつぶやいた。 それから約1ヶ月が経ち、気づけばタイ行きのチケットを片手に飛行機の搭乗口前に立っていたのである。「貯めてたバイ…
今年の1~6月にリリースされたアルバムの中から特に好きなものを10枚。選んでない作品でもたくさん素敵なものがありました!悩んだ~… 「I Am Easy To Find」/ The National 一番優しさや希望を自分の人生に与えてくれました。The Nationalは前作を好きになっ…
どうも。今年のサマソニを満喫して一週間が経ち、まだまだロスを引きずっている 毎日です。 さてフェスの後に毎度欠かさずやっていることが2つあって、ひとつは今年を振り替えること。見た中でどれが良かったなあとか、あれは見損ねてしまったけど次は見たい…
The 1975のライブを見た今、なぜ1st,2ndアルバムの楽曲がより良く響くようになったのか。 Summer Sonic 2019東京1日目、時間は19時を過ぎたあたり。Mattyが「いち、に、Fuckin' Jump!!」と合図したのと同時に大満員のマリンステージ、アリーナを埋め尽くす観…
3日間みっちり楽しみ尽くす予定のサマソニ。楽しみにしているアーティストは数多くいる。 1日目まず楽しみなのはAlec Benjamin,Sam Fenderだ。サマソニが若手有望株を大ブレイクに先駆けてブッキングすることは去年のBillie Eilishから、もっと遡れば初年度…
去年のサマソニは本当に最高だった。16年から行き始めたのだが、心からこのフェスを好きになったのはこのときだ。 金曜日に帰省先から飛行機で会場へ向かう。ホテルにチェックインした後、ふらふらと設営も最終段階を迎えた会場を散歩した。たしかマリンステ…
The National の出した新作「I Am Easy To Find」はMike Millsにより制作された同名の短編映画と当時に制作され、内容が相互に関係し合っています。 このショートフィルムは全編セリフ無く字幕による説明で進行していく。その内容を知ることで映像がより楽し…
(第1稿2019年4月30日) (※2019年11月22日追記①) (※2020年4月3日追記②) 去年The 1975がリリースした3rdアルバム「A Brief Inquiry Into Online Relationships(ABIIOR)」はファンのみならず多くの音楽好きを虜にしたとんでもない作品だったわけだが、続けて今年…
youtu.be The 1975「Love It If You Made It」は、様々な社会情勢を取り上げつつ強いメッセージを歌い上げた素敵な楽曲です。今回は歌詞の和訳とともに解釈や註釈を加えようと試みました。和訳だけ読みたい方も多いと思うので、和訳部分の※がある部分につい…
お気に入りのアルバムを聴こう。机に開いたノートには、アルバムの全楽曲の歌詞とその和訳が、稚拙ながら丁寧に書き連ねられている。左手にはコーヒーカップ。そうして、神前に向かう厳かな儀式を執り行うようにいつもの手順を追ったら、レコードに針を落と…
年が明け、いよいよサマソニのヘッドライナー含め出演者の発表間近ですね。ネット上でも各出演者予想から真偽不明のリーク情報まで溢れ返っていて「盛り上がってきたなあ」と実感します。(この時期が一番楽しかったりする)一応今年も各フェスヘッドライナー…
パッと並べましたが、これら以外にも傑作揃いの上半期だったと思います。下半期にも期待!他にもオススメとか教えていただきたいです。 High As Hope / Florence + The Machine 最高に魅了されたメロディでした、多分5年先でも愛着持って聴いてるはず アダム…
2017年は、ここ数年内省的な作品やエレクトロ隆盛だった音楽シーンの反動からか、各アーティストが個性を発揮しつつ、よりポップな作品に仕上げた良作が多かった印象です。 そのなかでも、1stアルバムから格段の進化を見せたLorde、とんでもねえ前作から更に…
今年はここ数年で一番海外の魅力的なアーティストたちを幅広く並べ、洋楽フェスとしてめちゃくちゃ充実したラインナップとなったSummer Sonic 2018ですが、いち早くタイムテーブルを予想してみました! 今から被りが恐ろしいですが、それを差し引いても今年は…
「Thanksgiving 219」 ふと、午前2時。Mr.Childrenの曲って全部で何曲あるんだろうと思い調べると、どうやら219曲あるらしい(別アレンジ、再録、ライブ音源は除く)。 今年でデビュー25周年を迎えた彼らへの感謝と「めちゃくちゃ大好きなんだ!」という気持ち…
「If Love Is A Law」和訳 Here am l ここさI'm high up on a ledge 僕は岩礁の上高く、I'm standing on the edge of night 夜の淵に立つIn a lonesome town 寂しき街にWhere love has been and gone 愛する君の姿はなくI'm waiting for the storm to come b…
今週末より、25周年のライブツアーが始まるMr.Children。それに先駆けて一足先にセットリストを公開したい(大嘘) 1.CROSS ROAD しょっぱなは、初めてのミリオンヒットを飾ったこの楽曲でスタート。原曲通りのアレンジに僕も感涙である。 2.All by myseif…
「4月19日、5万人が七色に染まる。」 2017年、4月19日。僕はこの日を一生忘れない。なぜならば、5万人もの人々が、たった4人組のロックバンドによって、一夜にして七色に染め上げられるのを目の当たりにしたから。4人が生み出す音色と5万人の歌声が、会場中…