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音楽紀行(アルバムレビュー)

邦楽、洋楽問わず聴いたアルバムのレビューを。あと、いい音楽を見つけるツールにも。

フジロック&サマソニ第一弾発表

近況

サマソニがRoyal Bloodくらいしか惹かれるものがなくて、ソニックマニアカサビアン、Justice、リアムギャラガーのメンツのほうだけむしろ見たいって感想だったのに対し、フジロックAphex TwinやThe xx、LCD Soundsystem、Lorde、Templesなどなど近年まれに見るくらいのメンツの豪華さでめちゃくちゃ行きたいっていう欲求(たぶん行けない)第一弾に関してはもうフジロックの圧勝という感じですが、第2弾以降どうでしょうか…。 

 今年はもうほんとにソニックマニアだけで、あとはおまけの単独公演に行くくらいでいいかなってくらいサマソニのメンツには正直落胆しているのですが、風のうわさでChance The Rapperが出演するとのことで、真偽は定かではないですがホントならちょっと見たいかなと思います。今回のグラミー賞でも目玉と目してます。では

これはモテる

レビュー(洋楽)

Bruno Mars 「24K Magic」★(4.0)

 いやいやいやいや、モテたいです。生まれてこの方一度もモテた試しのない私。どうしたら誰からもモテるようなイケイケの男になれるのか日々悩む日々。そんな私からしたら、常に輝いているような存在はとても羨望の眼を向けたくなる。今回はこんなキラキラした作品を。

Topic 1 21世紀のトラックメーカー

 稀代のトラックメーカー、Bruno Marsとの最初の邂逅は3年前、第48回スーパーボウルのハーフタイムショー。存在そのものは知っていましたが、ライブ映像は見たことがなく、「あー今年レッチリ出るらしーしちょっと見てみっか」くらいの気持ちで視聴してました。15分に満たないパフォーマンス、私の心をつかむには充分すぎた。僕らの世代にとっての、マイケルジャクソンみたいな存在になるのかなあ、なんてうっとりしながら思った記憶があります。彼はソングライターとして数多くの曲を様々なアーティストに提供しており、魔法のようなメロディをコロコロ世に生んできた。

Topic 2 留まり知らずの快進撃

 スーパーボウルでの歴史に残るパフォーマンスを経て、世界的トップアーティストの座に登り詰めた彼だが、その快進撃は止まらなかった。

 Mark Ronsonとのコラボによって生まれ、一躍世界中を沸かせるアンセムと化したのは、「Uptown Funk」ど真ん中ファンクにこれでもかと素晴らしいメロディを乗せたこの曲、某Dの人(マッチョ)の来日公演を見て以来ファンクに夢中になっていた私も、例に漏れずヘビロテしていたのである。

 そう思えば、Adele待望の新作アルバムであった「25」にも「All I Ask」とかいう何やら強烈なバラードを提供していると…。いやあ外れなし。あっぱれや

(余談だが、間近に迫ったグラミー賞、2人とも出演するとのことで、コラボに期待してたりする。)

Point 1 Uptown Funkからの流れは切り離せない

 今作だが、やはり「Uptown Funk」でのファンクの流れを引き継いだものになっている。「24K Magic」はやはり2番煎じ感は否めないが、それを差し引いても名曲である。なんだか昔のテレビやらラジオやらで流れていそうな、チープな音作りでありながらゴージャスでウキウキ感が溢れているのが面白い。「Chunky」もすごくクールで街中を歩くときに流せば、MVの主人公に浸れることだろう。「Perm」のヤンチャ感はブザー音も相まって癖になる。

Point 2 外れなしのバラード連発

「Versace On The Floor」、「Calling All My Lovelies」とお得意の泣きソングは健在だ。80年代とかのR&Bっぽい?アレンジに乗せながら、くどすぎない、でも切なげでセクシーなメロディ。こんなのずるいですね。名曲待ったなし。

ラストの「Too Good To Say Goodbye」、イントロの時点でどう考えても悲しい恋の別れの曲やん…。変にひねらずに、ブルーノマーズの歌でねじ伏せられる感じ。2番サビ後のCメロを聴いてください。クライマックスに入り盛り上がる演奏と、シャウト気味のボーカルで悲嘆の様が見て取れる。歌詞を読んでみると、

「(Don't you give up)Girl, won't you listen? It's you that I'm missin'

Take my hand, I wanna go, I wanna go.

(All the way) If we're gonna fight this fight for better days. I know we're gonna make it.

This is the chance, let's take it.」というフレーズで、これを(悲しみに暮れて嘆く女々しい男だという勝手なイメージから)意訳するとしたら、

「(諦めるな)ねえ、君は聞いてくれるかい? 僕はまだあなたを思ってる。

僕の手をもう一度とって、一緒に行こう。

(ずっと)僕らがより良い明日を求めて2人でやっていけば、きっと上手くいくに違いないよ。この縁を受け取ってくれ。」みたいな感じでしょうか。いい加減ですが、やっぱり悲恋の歌だ…。

 

 ゴージャスイケイケだったりちょい悪な曲を書いたと思えば、誰もがホロッときちゃうようなバラードを書いちゃって、こんなんモテるに決まってるやん。男の二面性やらギャップに女は弱いってモテ指南書に書いてたもん半端ないわ~

 

1.24K Magic   ★★☆

2.Chunky ★☆

3.Perm 

4.That's What I Like 

5.Versace On The Floor ★☆

6.Straight Up & Down ★☆

7.Calling All My Lovelies 

8.Finesse ★☆

9.Too Good To Say Goodbye ★☆

 

24K MAGIC

24K MAGIC

 

 

Mr.Children 「ヒカリノアトリエ」全曲レビュー!!

レビュー(邦楽)

Mr.Children 「ヒカリノアトリエ」

 2017年始まって早々に、ミスチルのニューシングル発売!ということで、普段はアルバムのレビューしかしませんが、立派なミスチルオタとして興奮が抑えられないので(笑)少しでも他のファンの方々とこの感情を共有出来たらと思い、全曲レビューさせていただきます!というよりただの感想。いやー凄い作品!

※レビューとなりますので、内容のネタバレになります。どうか、シングルを買って聴こうと考えていらっしゃるかたは、先に何の情報も入れずにCDをオーディオに入れて聴くことを推奨します。(既にCDを聴いていらっしゃる方は多分私の気持ち理解してくれるはずw)

 今回のツアーを共に回り、レコーディングに参加しているのは、キーボード・コーラスのSUNNY、サックス・フルートの山本拓夫、トランペットのicchie、アコーディオンの小春(チャラン・ポ・ランタン)の4人。このメンバーも含めたバンド「ヒカリノアトリエ」だからこその表現が輝く楽曲が収録されてます。それでは行きましょう。

 

1.ヒカリノアトリエ

 NHK朝ドラ「べっぴんさん」のOPにもなっているこの曲。去年から始まるツアーメンバーを合わせたバンドの愛称にもなっているこのタイトルは、まさにこの楽曲が今のミスチルの「モード」であることを示しています。一言で言うならば「コンパクト」。

 前述のメンバーが加わり、アレンジが多彩!聴こえてくるたくさんの楽器の音色を楽しめる。それなのに、いい意味でコンパクトな楽曲に仕上がってるのが素晴らしい。ここがポイント!!手のひらに収まるような感覚で、すっと入ってきます。(朝ドラで毎日聴いても胃もたれしないような笑)ホールツアーを回る中で、より身近に感じられる楽曲をという意識もあったんだろうか。

 まずイントロからいい。名曲臭ただようイントロを作らせたら右に出る者はいないですね。Aメロの歌詞「大量の防腐剤 心の中に忍ばせる」とかいう殺人的フレーズに一発で持っていかれつつ…。そして個人的に一番好きな部分があって、相変わらずのCメロ番長ぶりを発揮した後にBメロに戻るのですが、そこの「会えるかな」で音が1、2番と違い音程が下がるんですね。ここのメロディで全国100万人のミスチルファンがやられます(予定)シングルっぽいけど派手だったりスケールが大きすぎない楽曲。

 

ここからスタジオ新緑版。

 わたしの中で、女々しい高校時代に贈るミスチル三大恋愛ソングがあって(壮絶なトーナメント戦を経て)、それがつよがり、くるみ、CANDYなんですね。当時高校生だった私は、女々しい恋愛に苦しみながら友達と傷をなめ合い、これらの楽曲と青春を共にしていたんですね(遠い記憶)

 なのでこのラインナップが出たときに、思わずガッツポーズしましたね。「じゃあどんなアレンジで生まれ変わるんだ。」と。それでは。

2.つよがり

 1番はオルガンのみで進行し、(教会で流れるような)より荘厳な雰囲気に。サビからさりげなく加わるサックスも、寂しい感情を増幅してます。

 そして、2番Aメロ。聴きましたか奥さん?耳を澄ませば聴こえてくるではありませんか…。Gt.田原さんのコーラスが!!ブラッドオレンジツアーでの「Surrender」でのコーラスも記憶に新しいですが、まさかCD音源でも聴けるとは…。もう田原さんに全部持っていかれたという事で…

それではレビューにならないのでもう少し。やっぱり個人的に2番以降のアコーディオン、サックス、トランペットがかなり効いていると思うんですよね。サビに加わってくれるだけで、どちらかというと暗いモノクロ調なイメージのこの楽曲が「少し」暖かく、身近に感じられる。そんなアレンジ。

 

3.くるみ

 この曲は、かなり原曲通りのアレンジ。

そして、主役はもうアコーディオンですね。ただでさえあったかい楽曲が、全編アコーディオンの音色のおかげで、より素朴で優しい雰囲気に包まれてます。このバンド編成でやるときは、毎回この曲だけは欠かさずしてほしい、それくらい「ヒカリノアトリエ」編成にぴったりな楽曲だと思います。

あと、ラストサビの「進もう 君のいない道の上へ」のところ。よくライブでやるように下のメロディを歌ってくれました。このバージョンが狂おしいほど好き。カラオケで歌ったら、採点モードで点数下がろうが無視して下のフレーズを歌う。それぐらい好きなので、CD音源で聞けて幸せ。

4.CANDY

 化けました。この曲が一番化けました。どうしてくれるの?ただでさえ以前「I♥U」のレビューでも触れるくらい大好きな曲なのに、これ以上切ない曲になっちゃって…。俺泣いていいかな…(笑)

 イントロのメロディがアコーディオンになってるんですが、その選択が大当たり。全編に渡り、アコーディオンが面目躍如の活躍。ギターのフレーズと絡まるように進行していって、切ない感じと揺れ動く複雑な心情が歌詞に乗ってもう、すごい(語彙不足)

 

 以上3曲、過去の名曲の新緑版ということでしたが、やはり昔の曲好きだったなあって人には聴いてほしい。

 

 

 ここからライブ音源。ホールツアーの音源ですが、ホールでの演奏がいかに素晴らしい音響で行われたのか分かりますね。明瞭なライブ音源になっています(それだけに行きたかった…泣)

5.ランニングハイ

 去年のツアー後半戦から披露された、ランニングハイ。自身も見に行った京都音博では半音下げVerだったのですが、ツアーでは原キーだったんですね。元々金管楽器が活躍する楽曲だったのですが、上手くアコーディオンやらサックス・トランペットのフレーズに変換されていて、ウキウキ感が溢れる曲に。ブレーメンの音楽隊のような?

やっぱりライブ映え楽曲だと思います。アウトロのアレンジも好きです。(原曲は尻すぼみな感じがして、物足りなく感じるようになってしまいました…(笑))

6.PADDLE

 別会場ながら、前曲から繋がるように始まるこの曲。これは、ミスチルメンバー+キーボードのみの演奏。原曲に忠実なアレンジ。またギターがいい仕事するんですよ、レア曲だからなかなか見れないんですが。バンドの楽器がよく聴こえて、いいバランスです。

 と以上6曲、シングルでこんだけ堪能できて大満足!!

 

 

と油断していると、「25秒」の無音トラックを経て、「あれ、なんかギター聴こえるなあ、新曲?隠しトラック?」とか慌ててたら…

 

7.Over

 キター!!!!!!!か、隠しトラックでこれをぶちこんでくるんかー!!桜井さん弾き語りでの「Over」 家でCDオーディオに入れて聴いていたので、聴く前に隠しトラックがあるなんて気づかず、あまりの驚きに立ち上がりましたね(笑)

 1番を歌った後、曲の解説を桜井さんがやってくれるのですが、これが結構興味深い話でファン必見!というやつ。ミスチルの大きな魅力である、明るいメロディに悲しい、切ない歌詞を乗せるという点についても、その原点に触れています。あとはあの「物議をかもした歌詞」についても(笑)これについては気になる人はぜひ買って聴いてみてください。

 MCの中で、Overの作曲に影響を受けた楽曲が紹介されていました。

それが、Gilbert O'Sullivanの「Alone Again (Naturally)」是非こちらも聴いてみてください。


Gilbert O'Sullivan - Alone Again (original version)

 

 

 

 シングル1500円ながら、これだけ濃密な内容。ファンならほんとに「買い」であると、声を大にして言える作品です。もちろんファンでなくても「ちょっと気になってるんだよねー」という方でも、是非。学生ならお年玉から少し出して(笑)

 

 

 以上、ただのオタクの感想でした。ただの長々した駄文に付き合ってくれるのは相当なファンだけだろうなあ(笑)

 

ヒカリノアトリエ

ヒカリノアトリエ

 

 

他のミスチル好きな人たちの感想はどうなんだろ…?

ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2016-2017 20th Anniversary LIVE レポート

ライブレポ

完全レポ(※ネタバレあり)@神戸ワールド記念ホール(2016.12.22)

 

 先日、名盤「ソルファ」をまさかの再録リリースして話題を呼んだアジカンの結成20周年記念のアニバーサリーライブツアー2本目の、神戸公演1日目に参加してきました。

 会場には車で向かいましたが、ワールド記念ホール周辺には駐車場も多く、容易に駐車することができました。

 会場がアリーナクラスでありながらいい感じにコンパクトな印象。スタンド後方の席でも、普通のアリーナやドームクラスより近く感じるのではないかと思います。

とは言いつつ、アリーナ席前方というなかなか良いポジション!!

舞台には、左右にビジョンと、中央にはシンプルながら液晶と機会っぽい装飾が(説明しづらい…)曲に合わせて照明の演出もありました。

 

Point 1 新旧ナンバーで総括

 アニバーサリーライブなだけあって新旧ナンバーが続けざまに登場!最初期の名曲「粉雪」から、最新曲「ブラッドサーキュレーター」まで、見事に網羅されており(ちょこちょこメジャーな曲を聴いていて再録版ソルファで本格的にハマッたにわかファンである自分でも興奮したのだから)、長年ずっとファンである方ならなおさら嬉しい選曲なんじゃないかと思います。個人的には、ファンになる前からたまたま気に入ってずっと聴いていた1stアルバムより、人気曲「君という花」と合わせて「E」が披露されたことがすごく盛り上がりました!すごく好きな曲ですがマイナー曲なんだろうなあと思っていた「E」をまさかやるとは…って感じで。

 

Point 2 今の「ソルファ」完全再現

 「月光」を演奏して、一度ステージを去るメンバー。スクリーンには、これまでのアーティスト写真が最新のものから遡っていくように次々と表示されていき、「ソルファ」発売当時(2004)のアー写から、再録版「ソルファ」のアー写(同じ構造の写真!)へ変わる演出で会場が沸くと、再びアジカン登場!!アルバム一曲目「振動覚」でリスタート。今の陣容での演奏は当時の勢いそのままに洗練されたサウンドであるが、やはりライブでは技術も20年分積み重なったもので、ほんとに素晴らしい…。

そして、会場全体が「アルバム再現か?」と期待したところで続けざまの「リライト」!! やはりというか会場がめちゃくちゃ沸きますw

 「ループ&ループ」など、アルバムをそのまま再現していきます。演奏を聴きながら思ったのは、再録版はこれまでのライブでのアレンジなどがすごく生かされているということです。

 ラストナンバー「海岸通り」では、まさかのストリングス隊が登場!!ポルノグラフィティのサポートメンバーなどでも有名なNAOTO率いるストリングスの演奏を交えた演奏が、最も印象的なシーンでした。ほんとに素晴らしかった。

 

Point 3 ファン興奮のサービス連発!!

 本編が終了し、会場はアンコールを待って拍手していると、突如アリーナ最後方に設置された舞台に、Vo.後藤がアコギを持って登場。スタンド席の目前だったので、スタンドはこの日一番の歓声が。すごく聴きたかった「転がる岩、君に朝が降る」と、「ワンダーフューチャー」の2曲を披露。

 すると今度は、ステージ側でGt.喜多がボーカルを担当しての「タイムトラベラー」と「嘘とワンダーランド」。にわかファンの僕は初めて聴きましたが、スピッツばりのさわやかさと良メロディーに魅了されました(笑)

 ラストは再びアジカン+ストリングス隊で2曲披露して終了。

三時間越えの充実のライブで、私もすっかり魅了されてしまいました。

 またアルバムを色々聴いて、ライブに行ってみたいですね。

 

セットリスト

1.遥か彼方

2.センスレス

3.アンダースタンド

4.アフターダーク

5.夜のコール

6.粉雪

7.マーチングバンド

8.踵で愛を打ち鳴らせ

9.今を生きて

10.君という花

11.E

12.スタンダード

13.ブラッドサーキュレーター

14.月光

(ソルファ再現)

15.振動覚

16.リライト

17.ループ&ループ

18.君の街まで

19.マイワールド

20.夜の向こう

21.ラストシーン

22.サイレン

23.Re:Re:

24.24時

25.真夜中と真昼の夢

26.海岸通り

(アンコール)

27.転がる岩、君に朝が降る

28.Wonder Future

29.タイムトラベラー

30.嘘とワンダーランド

31.さよならロストジェネレーション

32.新世紀のラブソング

 

 

 

 

 

Kula Shaker @なんばHatch [感想]

ライブレポ

Kula Shaker JAPAN TOUR 2016 @なんばHatch 

 先週開催されたKula Shaker の日本ツアーのうち、なんばハッチで開催されたライブに行ってきました。今回のツアーは彼らの代表作であり金字塔である1stアルバム「K」の完全再現ライブです。20周年アニバーサリーということで。

 

Topic 1 彼らとの出会い

 そもそも彼らとの出会いまでさかのぼりたい。それは彼らが最新作「K 2.0」が発売されたころ。最近聴く楽曲がマンネリ気味となっていた当時の私は、適当にCDショップで試聴していたのだが、「な、なんだこの音楽は…。」と衝撃の出会いを果たしたのだ。それは「K 2.0」に収録される「Infinite Sun」だったのだが。

 その出会いから時は流れ、公演1週間程前になって彼らのライブが大阪でも行われると知った情弱()の私、行くしかないと直感的に決めた。

 

Topic 2 インド音楽や宗教観

 会場の舞台袖には、「K」のアルバムジャケットっぽい模様の幕が垂れており、また舞台中央にはインドっぽい(笑)お香が焚かれていた。彼らの音楽の魅力とはまさに、インドっぽさ!まさにそこに衝撃を受けたのだった。

 

Point 1 完全再現ツアーの開幕

 そしていよいよ登場!!スーツでビシッと決めたフロントマン、Vo.クリスピアン・ミルスがちょっとおかしいくらい半端ないクールなオーラ。やっぱり人気バンドはこうでなくっちゃと。1曲目にはThe Beatlesのカバー「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」からスタート。彼らが影響を受けたビートルズ、特にこの楽曲を敢えて最初にやるということで、ただの再現ライブでなく彼らがアルバムを作っていく過程みたいなのも感じさせてくれるようです。

 「Let Love B (With U)」を経ていよいよ「アルバム「K」へとさかのぼろう。」みたいなMCで言うと、「ゴー、ヨン、サン、ニ、イチ」と日本語でカウント、しょっぱなから「Hey Dude」、分かっていたけど既に会場のノリがすごい!飛び跳ねたりシンガロングもバッチリ、みんなで「Catch the Sun」したのは至高。

Point 2 圧巻の演奏と会場の盛り上がり

 その後も次々にアルバムの曲を披露。観客の反応もいいんですよね、これが。一曲ごとにイントロでワッと沸く感じがとても心地よかったです。まさにバンド側と観客側が一緒にライブを作っていく感じです。

 間には、「これからB-Sideだよ。」「日本で初めて発売した楽曲なんだ。」など頑張って聴き取った限りではそんな感じのことを言ってました。「Under The Hammer」なんかぶっちゃけ初めて聞いた曲だったのですがめっちゃ良かったことしか覚えてない。

 そして、アルバム曲をほぼほぼ終えると本編ラストは必殺チューン「Hush」で会場爆発!!もうみんなジャンプしまくりの身体ぶつけまくり。ちょっと最高としか言えない。

 アンコールでは、聴きたかった「Infinite Sun」など、ラストは「Govinda」で、ヒンディー語をみんなで合唱する、多分今後来ないような状況でフィニッシュ。

 やっぱりライブは興味さえあれば行くべきだ、と再認識した。来週のSwansも行きたい…。

 

セットリスト

 

1.Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band [The Beatles]

2.Let Love B (With U)

3.Hey Dude

4.Knight On The Town

5.Temple Of Rverlasting Light

6.Smart Dogs

7.Magic Theatre

8.Into The Deep

9.Shower Your Love

10.Under The Hammer

11.Dance In Your Shadow

12.Gokula

13.Sleeping Jiva

14.Tattva

15.Grateful When You're Dead(Jerry Was There )

16.303

17.Start All Over

18.Hollow Man Parts 1&2

19.Hush

20.Infinite Sun

21.Great Hosannah

22.Govinda

 

K / 20TH ANNIVERSARY E

K / 20TH ANNIVERSARY E

 

 

 

K2.0

K2.0

 

 

生身の感情を

レビュー(邦楽)

Mr.Children 「I ♥ U」 ★☆

 さて、今日は20年以上の歴史の中で誰もが一度は考えた、永遠のテーマを取り上げたい。Mr.Children、「I ♥ U」

Topic 1 さて最高傑作はどれか 

 日本で今一番売れてるバンドといえば、Mr.Childrenだと思っている。日本にも多くの魅力的なアーティストがいるが、その中で彼らも第一線で長い間素晴らしい曲を提供し続けている。だが、そのキャリアのなかで出してきたアルバムたち、魅力的な作品が並ぶが故に、「じゃあ一番いいアルバムどれやねん」問題が浮上するのである。

300万売った出世作「Atomic Heart」か、邦楽ロック界に名を刻む問題作「深海」か、さてはて異色の「Q」?いや「シフクノオト」?会心の「Reflection」?

 ミスチル好きな私も、頻繁にミスチルファンの友人と協議を行うが結論は決まらない。(何なら毎回私自身の意見もコロコロ変わる笑)

Topic 2 一番身になじむ

 しかしながら、最も自分にとって大事なアルバムがどれかと聞かれれば、僕は毎回断言する、「I ♥ U」であると。一番自分の身になじむからだ。なぜだろうと考えるが、おそらくこのアルバムがミスチルのアルバムの中で、一番感情がむき出しになった作品だからだ。むき出しの感情は美しく、熱く見えるし、一方で醜いし、近寄りがたく感じることもあるだろう。アルバムジャケットはハートをつぶれたトマトで表現されているのだが、その点を表現してるのではなかろうか。

Point 1 初球先頭打者ホームラン

 しょっぱなの「Worlds end」CDをオーディオに挿入して開始を待った、あの瞬間。イントロの数秒、あのドラムとストリングスで脳天を強烈にバックスクリーンまで運ばれるあの感覚は最初の一回しか感じられない。一曲目からこんな半端ない曲が来るなんて想像できないからだ。記憶をもし一度消せるならこのアルバムのことを忘れてもう一度あの衝撃を感じたい。それ程の凄い曲。

Point 2 愛のむき出し

 このアルバムを貫くテーマはもう「愛」以外にありえない。いろんな形の「愛」、きれいな愛、惨めな愛、嬉しい愛、悲しい愛。アルバム全編包み隠さず愛を描くとか、並大抵のアーティストなら不可能だ。気持ち悪いものになる。あるいはちんけな表現に終始する。ミスチルだから出来たし、ミスチルだからギリギリ許された。

 重苦しいベース音が狂った愛情を見せる「Monster」から、甘酸っぱく将来を見つめる「未来」と続くあたり、アルバムのごっちゃ混ぜ感も否めない。おそらく承知のうえだろうが。

 恋愛の苦しみと音楽を作る過程を重ねたような「僕らの音」から、大切な存在への愛情を確かめるような名曲「Sign」までの並び、僕の生涯の恋愛を表すにはこれらの曲だけで済みそうだ。

 「and I love you」、アコギで淡々と進む一番から、(U2を彷彿とする笑)ディレイの効いた2番のギターがお気に入りだ。前後するが、ランニングハイは一転金管楽器などがグイグイ曲を引っ張っていくご機嫌な曲かと思わせて「息絶えるまで駆けていこう」なんていう超絶暑苦しい曲(タイトルからしてそうだが)

 そして、「CANDY」何度、「これ自分のこと歌ってる」現象が起きだろうか。全国100万人の失恋を引きずる少年少女たちは、これだけ聴け。

 

 終盤も「跳べ」や「隔たり」など、とにかく濃い楽曲が並ぶ。アルバムとして確かに重い。

 それでも、これでもかと並んだ愛に、自分を重ねている私のようなまだまだ青臭い若者にとっては、これからもずっと大事なアルバムだと言い切れる。読み返してみて、レビュー自体もアルバム同様重くて読みづらいというオチ。

  1. Worlds end 
  2. Monster   
  3. 未来    
  4. 僕らの音  
  5. 靴ひも   
  6. and I love you ★☆
  7. CANDY    ★☆
  8. ランニングハイ 
  9. Sign      ★☆
  10. Door      
  11. 跳べ      
  12. 隔たり    ★☆
  13. 潜水      

     

    I LOVE U

    I LOVE U

     

     

京都音楽博覧会2016感想レポ(※全セットリスト追記済み)

ライブレポ

京都音楽博覧会2016@京都梅小路公園

 今回は、京都市にて開催された京都音博に参加してきました!!

開催地である梅小路公園は、京都駅から市営バスなどで5~6分ほどで最寄りのバス停に止まります。そこからはだいたい徒歩で10分くらいで会場に到着しました。

Topic 1  10周年目にしてサプライズ

 元々友人と、「京都でゆったりフェス見よか」と話していてチケット応募を検討していた矢先、出演アーティストの発表が…「み、ミスチルやて~!?」

 そう、あのMr.Childrenの出演!!これはチケット無理じゃない…?と思っておりましたが、運よく友人と行くことができました。これは嬉しい。

 ミスチルファンに関しては、フェスでのマナーなど心配される面もありましたが…(かくいう自身もミスチルファンだが…)前方でライブ見てる限りそこまで気にはなりませんでしたので安心しました。(まあ会場外だったり後方では分かりませんが)

ファンの評判がアーティスト自身の誇りにもなれば、悪評にもつながるということ、ファン自身が一番大切にしなくちゃなと僕は考えてます。

 ライブでも、会場外でも、アーティストのいちファンとして立派な行動をとることで、アーティストに貢献というか恩返しみたいなことをしたいですよね。もちろんマナーを守るのは当たり前。

※ネタ反転(例えば、ちゃっかり最前列を確保していたミスチル桜井さんのモノマネ芸人みたいな人を見てみてください。彼は常に表情を崩さず、桜井さんになりきってどのアーティストの演奏にも微笑みながらリズムに乗ってました。ある意味これくらい周りから見られていることを意識したファンはいませんよ())

Topic 2 日本有数の「ゆったりフェス」

 会場は梅小路公園の芝生スペースに舞台が設置されており、最後方には屋根付きのスペース、そして中央の広いスペースがレジャーシートなどを敷いてゆったり座ってみることができるスペース、そして最前方がスタンディングスペースでした。サマソニと比べるとその差は歴然で、やはり座って見られるスペースがあると家族連れだったり年配の方でも安心して参加できる印象でした。私はスタンディングスペースの前方中央寄りというかなりのポジションを確保できました。

 また会場西側には京都水族館があり、アーティスト転換時間にはイルカショーの音が聞こえ、ジャンプしたイルカが見えることも(笑)また、東側からは汽笛も聞こえてきてほんとにゆったりとしたフェスなんだなあと感じました。音響も必要以上に大きくなく(市街地のためと思われる)穏やかな曲が映えるなあという感じ。

 残念ながらすでにやや雨は降っていましたが、ゆったりとした雰囲気のなか、トップバッターであるフェス主催者のくるりが登場し、開会宣言を行います(タイミングよく汽笛も鳴り、会場沸く(笑))

 ①くるり

 くるりはオーケストラを率いる構成でのパフォーマンスも予定されておりましたが、

まずはくるりのみの構成で登場。

 登場したのは結成当時のオリジナルメンバー!ここ京都で誕生したくるりが、20周年を迎え、再び原点に戻り演奏するのはファンとしては堪らない展開!

 一曲目は彼らが誇るアンセム「東京」!!今回のフェス前まであまりくるりを聴かなかった私も、この曲のイントロで思わず手をあげた必殺チューンで会場も盛り上がる。

 テンポが何度も切り替わる「尼崎の魚」、彼らが「一番古くに作った」という「夜行列車と鳥瓜」など続き、「さよならストレンジャー」で締め。初めてみる彼らの演奏ですが、早くも心をつかまれました。Vo.岸田の「この3人がくるりの心臓だ」という強い言葉が印象的。

セットリスト

  1. 東京
  2. 尼崎の魚
  3. 夜行列車と鳥瓜
  4. さよならストレンジャー

 ②TéTé

 続いては、海外からTéTéが登場。セネガルダカール出身、パリ在住の彼はどんな音楽をやるのかめちゃくちゃ興味ありました。

 4本のアコギを用意して、曲ごとに選びながらアコギのみの弾き語りスタイル。

英語だったり、分からない他の言語(セネガルかフランスか??)だったりで歌っていたので、歌声自体も楽器のひとつとして聴いてました。

 流暢な日本語も交えつつ、英語でガンガン観客を盛り上げたかと思うと、魅力的なフォークやジャズ要素に富んだ楽曲を次々に披露しました。観客もほとんどが前情報なしで聴いていたと思うんですが、彼の演奏とMCで心をつかまれ結構楽しんでたと思います。個人的に前後に出たくるり矢野顕子も食う勢いだったなあと、それくらいの素晴らしいアクトでした。またいいアーティストに出会えた!この瞬間こそフェスの醍醐味ですよね。MCで「色んな感情をこの会場でシュパッと吹き出そう」みたいなことを言ってたのが印象に残ってます。

セットリスト

  1. LA REALITE
  2. L'AIR DE RIEN
  3. L'ENVIE&LE DEDAIN
  4. WHEN SHIT HITS THE FAN
  5. N'ETRE QUE SOI
  6. PERSONA NON GRATA
  7. MADELEINE BAS DE LAINE
  8. A LA FAVEUR DE L'AUTOMNE

 ③矢野顕子

 続いては、40周年を迎えた矢野顕子の登場。すみません、名前しか知らなかったのですが、ほんとに経験が如何なく発揮されていた、間違いなくライブ慣れした熟練のアクト。登場するやいきなり「イルカショー終わっちゃったのね~♪」と歌いだす(笑)なんでも歌になるんだなあとほのぼのしました。楽曲中に観客の手拍子がずれて合わないと、曲中にもかかわらず「無理しなくていいのよ~♪」とアドリブ歌詞に織り交ぜたりと、もう自由気まま(笑)

 「春咲小紅」や「ひとつだけ」といった代表曲から、「伊勢丹」が登場するユニークな楽曲、「いい日旅立ち」や「バラの花」といったカバー曲の後、くるりの岸田さんを招いての「PRESTO」長いキャリアを示す、充実のアクトでした。

 セットリスト

  1. 春咲小紅
  2. ばらの花(くるり
  3. ISETAN-TAN-TAN
  4. いい日旅立ち山口百恵(作曲谷村新司))
  5. ひとつだけ
  6. PRESTO(with 岸田繁

 ④Mr.Children

 転換時間がバンド形式のため長くかかっている間に、どうみても観客の人数が増えてる(笑)そしてミスチルが登場するや否や後ろからの圧力が半端ない(笑)サマソニばりの密集率と圧迫感にミスチルの人気を感じつつ、こんなに近くで見られることに興奮してきました。

 まず、あいさつ替わりの「名もなき詩」「Tomorrow never knows」を立て続けに披露。やべえ、桜井さん調子めっちゃええ…。早くも観客大熱狂。

 「素晴らしいメンツが出演してきた素晴らしいフェスに、ようやく呼んでもらえました」というMCで沸かせると、「Melody」そして「PIANO MAN」うおお、まさかやるとは…PIANO MANとか懐かしい…なんて思ってたら、ピアノのイントロから「何かなこの曲」なんて思ってたら、やべええええええええええええこのイントロ、「ランニングハイ」や!!!最初の印象的なホーンセクションの音を聞いた瞬間に友人と驚きの表情で見合ってました(笑)大好きな曲なのになかなかライブでやらないんですよね…(実に9年ぶり)なりふり構わず乗ってました。キーが下がってたんでまた印象違うのですが、やっぱりMelodyからの三曲、現在のツアーでも参加しているサックスの山本拓夫アコーディオンの小春(チャランポランタン)、そしておなじみキーボードのSunny、3人のサポートメンバーによる生の楽器がすごく効いてる。近くで聴いててほんとによかった。

 落ち着いたところで、キーを下げた「しるし」こちらもサポートメンバーの生演奏も相まって、大作感が溢れる原曲よりも少し優しい、なじみやすいしっとりとしたアレンジになってました。弱くなった雨も忘れて聞き入ってしまう。

「大事な曲やります」と一言告げ、サックス、アコーディオンが抜けた構成で「足音~Be Strong」一番聴きたかった曲、Cメロやラストサビの高音部分もめちゃくちゃ出てて、圧巻のアクト。

 ラストはこれまたレアな「僕らの音」、聴けるなんて思ってなかったこの曲、「9月の朝に吹き荒れた通り雨」の歌詞が、ぴったり合って今ここで聞けることが素敵で、ほんとに素晴らしいアクトだった。大満足。

セットリスト

  1. 名もなき詩
  2. Tomorrow never knows
  3. Melody
  4. PIANO MAN
  5. ランニングハイ
  6. しるし
  7. 足音~Be Storong

 そして、くるりの現メンバー2人が登場、「スペシャルゲストを呼んでセッションしたい」と呼んだのは桜井和寿

「この曲がセットリストに入ってない」といって演奏したのは、「シーラカンス」!!

 くるりの2人によるエレキギターとベース、Vo.桜井のよるアコギで演奏されたこの曲、急に豪雨の変わり、雷も時折鳴り始めた中で、シャウトも飛び交う激しい演奏と、まさに神がかったようなアクトでした。お互いに紹介し合い再び引っ込んでいきました。

 いよいよくるり、というタイミングでしたが天候悪化のため、ここで中止に…アーケストラを従えてのくるりが聴けずにめちゃくちゃ残念…でしたが、出演したアーティストの演奏がどれも素晴らしく、本当に思い出に残るフェスでした。是非、機会あれば来年も参加してみたい、と感じた素晴らしいフェスです。シートに座って、お酒でも飲みながらゆったり見るのもいいかもしれないですね。