2018年アルバムベスト
2018年も素晴らしいアルバムに多く出会えました。それは2018年のうちに聴いた分のみならず、年が明けてもなおいろんな作品を繰り返し聴いたり、新譜を引っ提げて来日公演に来たアーティストのライブを直接見たりして、より一層その魅力に気づいたものも多くあります。2019年も半分が既に過ぎてしまいましたが、振り返りも兼ねて。短いコメント付き。
1.The 1975
「A Brief Inquiry into Online Relationships」
2018年一番好きになったアルバム。多くのリスナーとこの作品を愛せて幸せでした。今年のSummer Sonicでどんな光景が見れるのか、今から楽しみでなりません。
2.BROCKHAMPTON「Iridescence」
新時代の音楽の到来って感じ。まだまだ音楽は死なない希望の旗頭。勢いバッチシのこのタイミングで日本にてライブが見れる喜びは計り知れません。
3.Tom Misch「Geography」
このアルバムを聴くだけで、南ロンドンに流れてるであろう風を感じられる。サマソニで見れなかった悔いを晴らせた来日公演、満員の会場で楽しげにとんでもない音楽を届けてくれた彼の姿は忘れない。
4.Homecomings「WHALE LIVING」
今年一番自分に寄り添ってくれたのは間違いなくこのアルバムだった、一生もの。そしてストリングス隊を交えた演奏によってこの音楽は完成する、と感じさせられたライブ。
「ホームタウン」
ロックは最高だと雄弁に語るアルバム、個人的アジカン最高傑作。ライブでのバンドの姿もその手ごたえを感じさせられた。
6.宇多田ヒカル「初恋」
ライブで実際に聴き、その後も音源を聴き込んでものすごく身近な存在に変わった作品。
7.Ty Segall 「Freedom's Goblin」
ロックの気持ちよさとカオスが同居している。ゴリゴリのサウンドに金管や鍵盤など混ざり合う絶妙なバランスがとても好き。Ty兄さんがいるだけでロック界は安心です。
8.Pale Waves「My Mind Makes Noises」
きらきらしたポップな音楽に澄んだ歌声、これだけで充分じゃん!って思える清々しさ。今後どうなっていくんだろうという無限の可能性に期待大。大好きになったバンド。
「Tranquility Base Hotel & Casino」
気張らずしっぽり聴くと毎回発見の尽きないアルバム。バンドの未来を大きく広げた作品だと思う。だから日本にも来てね。
10.Cero「POLY LIFE MULTI SOUL」
目が回るくらい次々と自由に展開する楽曲たち。でも踊らずにはいられない。こんな音楽が日本にあるんだ!と知ってめちゃくちゃ嬉しくなった。12月のワンマンは冗談抜きで歴史に残る好ギグでした。
ここから次点です。順位は無く順不同、いずれも好作品でした!!
(次点)
Noname「Room 25」
ヒップホップへの苦手感を拭い去る傑作。思えば今年はヒップホップ入門の一年だった。
Yves Tumor「Safe In The Hands Of Love」
異次元の音楽性、でも一発で恋に落ちる魅力。ライブだとどんな世界が待ってるのか。
くるり「ソングライン」
くるりの歌心をとくと堪能した。「ソングライン」「忘れないように」はヘビロテ。
Twenty One Pilots「Trench」
The 1975と並び現在のメインストリームにてロックが何ができるか、というドデカい野心をギラつかせ真っ向勝負!という気概を感じさせられた力作。音楽性もさることながら文学的な歌詞はいまだ理解しきったとは言えない深み。いずれ解釈したい。
Florence + The Machine「High As Hope」
「Patricia」だけでお釣りが来る。唯一無二かつ不変的な音楽はやはり素敵です。
Various Artists「アダムとイヴの林檎」
椎名林檎の特上の音楽を元に、いろんな才能が爆発している、とんでもないアルバム。
Wild Nothing「Indigo」
ドリームポップだけど、他にはないアレンジの幅や骨太でロックな要素が自分にとっては格別に感じた。
Chvrches「Love Is Dead」
シンセポップで明るい反面どこか憂いを帯びたメロディやシリアスな歌詞というギャップが素晴らしくて、来日公演は本当にスペシャルな時間だった。
Bill Ryder-Jones「Yawn」
うまく言えないが聴いていて心が救われる。これぞ音楽って感じだ。
Superorganism「Superorganism」
聴いたことのない音楽。初めて聴いたときにそう感じて、すっごくわくわくした。
Goat Girl「Goat Girl」
初期衝動を孕んだパンキッシュな音楽でありながら、メンバー自身のバックグラウンドにあるであろう様々な音楽を垣間見せられる。その豊潤さにとてつもなく胸が躍る。ライブはさらに勢いを増した前のめり感が最高だった。
Parcels「Parcels」
かつてDaft Punkの「Get Lucky」を聴いたとき「こんな風にエレクトロを生の楽器の音で組み立てるバンドは無いものか。」と思っていた。その理想がまさにここにあった。
Mr.Children「重力と呼吸」
27年目にして二度目の1stアルバムといえる作品。瑞々しいバンドサウンドが堪らない。この次の一歩にこそとてつもなく重要な意味があるのだろう。
S.Carey「Hundred Acres」
人生を変える音楽じゃないが、暮らしのそばにあってほしい音楽。
Mitski「Be the Cowboy」
前作も好きだったが、より進化してとんでもないとこまで到達した感。
Jon Hopkins「Singularity」
エレクトロって身体を揺らして踊るとかエキセントリックだとかイメージがあったのだが、このアルバムは不思議とすごく心に沁み渡るような作品だ。何度眠れない夜に聴いただろうか。
Tune-yards
「I can feel you creep into my private life」
心がうずうずしてくるんです。誰しもそうだったように僕もそうでした。
Suede「The Blue Hour」
前作はSuedeを好きになるきっかけとなる傑作だったが、今作も作中の雰囲気を引き継いだ素晴らしいアルバムだと思う。この世界観をライブで堪能したいと切実に願う。
Blood Orange「Negro Swan」
このアルバムがあれば5勤2休の社会人になるのも怖くないな、と胸を張って言える私的べスト癒されアルバムです。
Spiritualized「And Nothing Hurt」
これだよこれ!というロックのかっこよさに、どこまでも壮大なようにも思えるしとてつもなく身近な存在のようにも思える不思議な音楽でした。
Courtney Barnett「Tell Me How You Really Feel」
多くの女性SSWと一線を画すその魅力は、グイグイのギターとどこにも負けないメロディの強さだと思う。
Bird Bear Hare and Fish「Moon Boots」
先にリキッドルームでのライブで聴けた楽曲たち。GG時代より更に進んだサウンド。
Years&Years「Palo Santo」
まさに祝祭、と称せるアルバム。来日公演でのはじけ具合はとんでもなかった。
星野源「POP VIRUS」
彼の音楽がまさに日本の音楽のメインストリームのど真ん中に立った瞬間がまさにこのアルバムのリリースで味わえる。歌謡曲と彼自身の音楽性とのミックスが生む素敵な光景。
Jett Rebel「7」
新星現る!てな具合の才能爆発。とんでもねえ一枚、イチオシ。まさに鬼才。
Jenn Champion「Single Rider」
女性SSWが大活躍の一年だったが、個人的になかでも一際素晴らしかった作品だと思う。「O.M.G.(I'm All Over It)」は2018年随一の名曲。
Jorja Smith「Lost & Found」
デビューアルバムにしてこの完成度。サマソニで見れなかったのが悔やまれる。いづれあるであろう来日公演で、この痺れる世界観を味わいたい。
MGMT「Little Dark Age」
MGMTを知るきっかけとなったアルバム、この浮遊感が堪らない。ミッドナイトソニックにて深夜のステージで見れるのがとても楽しみ。
Roth Bart Baron「HEX」
このバンドがいつかアリーナを揺らすバンドになっている、そんな光景を想像し期待した。すごいです、本当に。
Aqua Timez「二重螺旋のまさゆめ」
僕にとっての大切なバンドがいなくなった年。「last dance」を聴いて予感せずにはいられなかった、終わりの足音が聞こえた。
2019年も素敵な作品にいっぱい出会えますように!