音楽紀行(ライブレポ、アルバム感想・レビュー)

ライブに行ったレポートやアルバムの感想・レビュー。好きな音楽を見つけるツールにも

The 1975「I'm In Love With You」歌詞和訳・解釈

2022年のサマソニで見事にヘッドライナーとしてスタジアムを沸かせたThe 1975が、10/14にリリース予定の5作目のアルバム"Being Funny In A Foreign Language"から、3曲目のシングルとしてサマソニで世界初披露したことでも話題になった"I'm In Love With You…

The 1975「Happiness」歌詞和訳・解釈

2022年のサマソニのヘッドライナー出演を控えるThe 1975が、 10/14にリリース予定の5作目のアルバム"Being Funny In A Foreign Language"からの2曲目のシングルとして"Happiness"をリリースしました。 5月リリースの新曲"Part of the Band"に引き続き、Taylo…

The 1975「Part of the Band」歌詞和訳・解釈

2022年のサマソニのヘッドライナー出演からライブ活動を再開するThe 1975ですが、 10/14に5作目のアルバム「Being Funny In A Foreign Language」をリリースすることを発表、併せてアルバムからの先行シングルとして「Part of the Band」をリリースしました…

【来日公演決定】"カオスこそが人々と繋がる接点"Holly Humberstone

7月にHolly Humberstoneが初の来日公演をおこなう。 今回はこの貴重なライブに備え、彼女の音楽にどのような魅力があるか、それらがどのようなルーツを持っているかを紹介し、ライブがより楽しみになるような特集をお届けする。 Topic 1 創造性に溢れた"ホー…

"幻想の上に浮かび上がるリアリティ" Skullcrusher

ー"I saw it written and I saw it say Pink moon is on its way…" アコースティックギターの音色とNick Drakeの歌声が聴こえる。"Pink Moon"を聴きながら、彼女は人生の岐路に立たされていた。ー Skullcrusherは米LAを拠点に活用するアーティストHelen Ball…

2019年アルバムベスト

今となっては遠い記憶、ライブにガンガン通っていたあの頃ですね。つまりは割と実際に演奏されるのを目の当たりにして、よりアルバムの作品としての魅力に辿り着けていた1年でした。多くの来日公演や、素敵な思い出となったサマソニ2019で見たアーティストの…

Wolf Alice 「The Last Man On Earth」歌詞和訳・解釈

イギリスのロックバンドWolf Aliceが4年ぶりとなる待望の3rdアルバム「Blue Weekend」を6月11日にリリース決定、そして先行シングルとして「The Last Man On Earth」をリリースしました。 アルバム自体「The Beach」という楽曲で始まり「The Beach II」とい…

暗がりにこそ美しさは宿る Puma Blue 'A Late Night Special'

1stアルバム「In Praise Of Shadows」をリリースしたばかりのPuma Blueが、'A Late Night Special'と題した配信ライブをおこなった。配信といっても生ライブではなく、事前に収録した映像を各地域の時間に合わせてそれぞれ配信するという形となっている。 本…

誰が為どこで響く音楽か「SOUNDTRACKS」/ Mr.Children

"サウンドトラック"とは面白い音楽ジャンルだとつくづく思う。ロック、ポップ、ジャズ、R&B等々。今どきはジャンルの垣根を超えた音楽も多く枠にはめるのが難しい面もあるが、それらはその音楽の性質を、堅苦しく言わなければ「それってどんな音楽なの?」と…

【インタビュー】Puma Blue

Puma BlueことJacob Allenは英ロンドンを拠点に活動し、2014年にSoundCloud上で公開した楽曲'Only Trying 2 Tell You'を始め、2枚のEP'Swum Baby' 'Blood Loss'などをリリースするなど、今多くのリスナーから大注目のアーティストです。 来年2021年に待望の…

Interview: Puma Blue

The London based singer-songwrire, Jacob Allen (Puma Blue) will release his debut album 'In Praise Of Shadows', on Feburuary 5th, 2021. In this interview, he speaks about songs in his debut album, relationships with Tanizaki Junichiro's wo…

Puma Blueと谷崎潤一郎「陰翳礼讃」

2021年1月29日に待望のデビューアルバムをリリースするPuma Blueですが、そのアルバムタイトル「In Praise Of Shadows」は和訳すると「陰翳礼讃」と表されます。この言葉は日本を代表する文学作家である谷崎潤一郎による同名の随筆が由来とされており、Puma …

「BBHF1 -南下する青年-」を読んで (前編)

どうして青年は南下することに決めたんだろう? 南下「した」でもなく、南下「している」でもない。南下「する」のだ。 南下するのは「少年」ではなく「青年」だ。 BBHFがリリースしたアルバム「BBHF1 -南下する青年-」は2枚組17曲の作品。上下巻、と分けて小…

「音楽が人生を変えた」新星ポップスターBeaux

www.tiktok.com 当時20歳だった青年は、ある音楽フェスに足を運んでいた。 2019年8月23日、イギリスで行われたReading Festival1日目のメインステージ。そのヘッドライナー、つまりトリを飾ったアーティストのパフォーマンスを目の当たりにした彼の人生は、…

SUPERSONIC2020で夢に描いた光景

東京1日目 9月も下旬というのにまだまだ残暑厳しい気候だ、それは逆に言えば絶好のフェス日和でもあるのだが。 今年も海浜幕張駅に降り立った。やはりというか朝から構内は、思い思いの格好に身を包んだ、しかし「同じ目的で来たんだろうなあ。」と一目でわ…

The 1975「Yeah I Know」歌詞和訳・解釈

5/22にリリースされたThe 1975による4枚目のアルバム「Notes On A Conditional Form」収録曲である「Yeah I Know」 シンセサイザーとドラムキットを用いたエレクトロミュージックであり、また歌詞は自己との対話が描かれているようです。 和訳だけ読みたい方…

The 1975「I Think There's Something You Should Know」歌詞和訳・解釈

5/22にリリースされたThe 1975による4枚目のアルバム「Notes On A Conditional Form」収録曲である「I Think There's Something You Should Know」 この楽曲では、インポスター症候群などといった精神的な問題が描かれています。 和訳だけ読みたい方もいらっ…

The 1975「Then Because She Goes」歌詞和訳・解釈

5/22にリリースされたThe 1975による4枚目のアルバム「Notes On A Conditional Form」収録曲である「Then Because She Goes」 この曲はシューゲイザーと称されるようなギターの音色とドリーミーな歌声にPhoebe Bridgersのコーラスが混ざり合う楽曲で、歌詞も…

The 1975「Roadkill」歌詞和訳・解釈

5/22にリリースされたThe 1975による4枚目のアルバム「Notes On A Conditional Form」収録曲である「Roadkill」 *1 この楽曲では昨年The 1975がアメリカでツアーを行っていた際の日々が描かれています。 和訳だけ読みたい方もいらっしゃると思いますので、脚…

The 1975「Tonight (I Wish I Was Your Boy)」歌詞和訳・解釈

5/22にリリースされたThe 1975による4枚目のアルバム「Notes On A Conditional Form」収録曲である「Tonight(I Wish I Was Your Boy)」 この楽曲では恋人との別れと未練を描かれており、様々な楽曲をサンプリングしたほかNo Romeも作曲に参加しています。ア…

The 1975「Guys」歌詞和訳・解釈

5/14にThe 1975の新曲「Guys」がリリースされました。翌週リリースされる新作「Notes On A Conditional Form」に収録される楽曲で、今年2月にイギリスで行われたライブツアーでも先立って披露されました。この曲ではバンドメンバーに向けた思いが描かれてい…

The 1975「If You're Too Shy (Let Me Know)」歌詞和訳・解釈

4/24にThe 1975の新曲「If You're Too Shy (Let Me Know)」がリリースされました。5月にリリース予定の新作「Notes On A Conditional Form」に収録される楽曲で、今年2月にイギリスで行われたライブツアーでは先立って披露されていました。この曲ではFaceTim…

SUPERSONIC2020第1弾アーティスト紹介&日割り予想

こんにちは、今年9月に開催予定のSUPERSONIC2020の第一弾出演アーティストラインナップ発表見ましたか? ヘッドライナーにはThe 1975,Skrillex,Post Maloneと3日とも今最前線で活躍するアーティストが並び、それ以外にも若手からベテランまで盤石の布陣が揃っ…

今週の新曲感想(4/17)

自宅に長くいる間の日記代わりです。 「Middle America」「Fantasy」/ Pure X 6年ぶりの4thアルバム「Pure X」のリリースが決定し、先行曲としてリリースされた新曲2曲。彼らの音楽はサイケ・シューゲイザーとでも呼ぶべきぐにゃぐにゃ感と浴びる轟音が同居…

今週の新曲感想(4/11)

自宅に長くいる間の日記代わりです。 今週はたくさん素敵なシングルがリリースされた。来るべき新作に向けた先行リリースもあれば、新型コロナウイルスの影響を受けて支援の一貫だったり自宅にいるリスナー達に向けての作品など様々だが、こうやって素敵な楽…

今週の新譜感想(4/10)

自宅に長くいる間の日記代わりです。 楽しみにしてた新譜コーナー 「The New Abnormal」/ The Strokes 今年のフジロックにも2日目のヘッドライナーとして出演するストロークスによる7年ぶりの6thアルバム 自分は1stアルバム「Is This it」をリリースしガレー…

The 1975「Jesus Christ 2005 God Bless America」歌詞和訳・解釈

4/3にThe 1975の新曲「Jesus Christ 2005 God Bless America」 がリリースされました。同時にアルバム「Notes On A Coditional Form」のリリースが5月22日に決まり、トラックリストも公開されています。当曲はアルバムの9曲目に収録される予定です。 これま…

好きなバンドを見にタイへ行った話【後編】

2020年3月、今の状況から振り返るライブというものの素敵さについて (前編はこちら) yamapip.hatenablog.com 2019年9月14日20時30分。タイ、サンダードーム。 「Go down, soft sound…」 会場が暗転してからお決まりのSEが流れ始めるまで、私は呼吸していな…

The 1975「The Birthday Party」歌詞和訳・解釈

2/20にThe 1975の新曲「The Birthday Party」がリリースされました。4月にリリース予定のアルバム「Notes On A Conditional Form」から5曲目となるシングルは、これまた一転して穏やかな曲調ですが、一方で歌詞やMVはとてもつかみどころのない奇妙な内容にな…

【インタビュー】LoneMoon

'It's shoving down everyone's throat that I'm a girl and I'm staying here.' ー私はひとりの女の子で、そして今ここにいるんだ、ということをあらゆる人たちに強く叩きつけるんだ。ー 2013年より音楽活動を始め、リリースした楽曲「NAW NAW」や「fall」…